愛用しているGalaxy Z Fold4の大きなメインディスプレイ。
その折り目部分から白い線のように気泡が入り始め、開閉するたびに「パリパリ」という不安な音が聞こえてきて、お困りではないでしょうか。
毎日頻繁に使うスマートフォンだからこそ、画面の見づらさや故障を予感させる異音は、想像以上に大きなストレスになりますよね。
いざ修理を考えると、そもそもこの出荷時に貼られている保護フィルムは本当に必要なのか、もし交換するならドコモ、au、楽天モバイルといったキャリアショップで迅速に対応してくれるのか、あるいは保護フィルムの交換を自分で行うのは可能なのか、といった数々の疑問が次々と浮かぶことでしょう。
さらに、フィルムの貼り直しはいくらかかるのかという具体的な費用面や、修理に出すついでに知っておきたいZ FOLD 4は防水性能があるのか、そして構造が似ているGalaxy Z flip4のフィルムは剥がしてもいいのかといった関連情報も、多くのユーザーが気になるポイントだと思います。
どこに相談すれば良いのか、費用はいくらかかるのか、自分で対処できるのか…こうした悩みを、この記事が一つずつ丁寧に解消します。
最適な対処法を見つけるための情報を網羅的に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Galaxy Z Fold4のフィルム張り替えの依頼先
- 保護フィルム交換はドコモショップで可能?
- au端末のフィルム張り替えはどこでできる?
- 楽天モバイルでの保護フィルム交換について
- Galaxy Harajukuでのフィルム交換
- 保護フィルム交換を自分で行うリスク
保護フィルム交換はドコモショップで可能?

結論から申し上げますと、ドコモでご購入されたGalaxy Z Fold4であれば、一部のドコモショップに併設されている専門カウンターで保護フィルムの交換が可能です。
これは全てのドコモショップで対応しているわけではなく、「Galaxyリペアコーナー」という専門の修理・サポート窓口が設置されている店舗に限られます。
このサービスは、サムスンによる専門的なトレーニングを受けたスタッフが、専用の機材と純正フィルムを用いて張り替え作業を行ってくれるため、非常に信頼性が高いのが特徴です。
ユーザーにとっては、最も身近で頼りになる相談窓口の一つと言えるでしょう。
作業プロセスも非常にスムーズです。多くのケースで、端末内のデータを初期化する必要はなく、受付から最短5分、長くても15分程度という驚くほどの短時間で作業が完了します。
費用に関しても、このフィルム交換は「スマホ健康診断」などの無料サポートサービスの一環として提供されるため、原則として料金は発生しません。
ドコモの保証サービス「smartあんしん補償」などに加入しているかは問われないため、多くのユーザーが無償でサービスを受けられます。
Galaxyリペアコーナーのメリット
- サムスンのトレーニングを受けた専門スタッフによる高品質な張り替え
- アプリや写真などのデータを消さずに作業可能で安心
- 最短5分で完了する圧倒的なスピード対応
- 保証サービスの加入有無を問わず原則無料で交換してもらえる
一方で、この便利なサービスを利用する際には、いくつかの注意点が存在します。
Galaxyリペアコーナーは2025年現在、全国の主要都市を中心に十数店舗しかなく、お住まいの地域によってはアクセス自体が難しい場合があります。
また、人気サービスのためカウンターが混雑していることも多く、訪問前にはドコモの公式サイトからの来店予約が強く推奨されています。
予約なしで訪問した場合、長時間待つことになるか、最悪の場合はその日の受付を断られてしまう可能性も否定できません。
加えて、交換用フィルムの在庫が切れている可能性もゼロではないため、予約時にフィルム交換が目的であることを伝え、在庫状況を確認しておくと、より確実でスムーズな手続きが期待できるでしょう。
利用時の重要ポイント
Galaxyリペアコーナーの設置店舗は限られています。
訪問前には、ドコモ公式サイトでの来店予約と、念のための在庫確認を済ませておくことが、スムーズな交換への鍵となります。
au端末のフィルム張り替えはどこでできる?

auでGalaxy Z Fold4を購入されたユーザーの場合、残念ながら近隣のauショップやau Styleに持ち込んでも、店頭でのフィルム交換サービスは受けられません。
これは、auが「故障紛失サポート」のような代替機交換サービスに力を入れている一方で、ドコモのようにキャリアショップ内に専門の即時修理コーナーを設けるというアプローチを取っていないためです。
そのため、auユーザーがメーカー公式の正規サービスでフィルムを交換したい場合、主に以下の2つの選択肢から選ぶことになります。
1. Galaxy Harajuku / Galaxy Studio Osakaへ持ち込む
最も推奨される方法が、東京・原宿にあるサムスンの拠点「Galaxy Harajuku」や、大阪・難波の「Galaxy Studio Osaka」に直接端末を持ち込むことです。
これらの施設はサムスンの公式サポート拠点であり、キャリアの垣根を越えて国内正規販売モデルの修理やサポートを受け付けています。
専門知識豊富なスタッフが常駐しており、ドコモのリペアコーナーと同様に、高品質なフィルム交換サービスを原則無料で受けることが可能です。
受付で症状を伝えると、スタッフが端末の状態を丁寧に確認し、簡単な誓約書にサインした上で、迅速に作業に取り掛かってくれます。
2. 郵送修理サービスを利用する
お住まいの地域から東京や大阪の拠点へ足を運ぶのが難しい場合は、Samsungカスタマーサポートセンターに電話などで連絡し、郵送での修理を依頼する方法があります。
このサービスを利用すると、指定の配送業者が専用のセキュリティボックスを持って自宅まで端末を集荷に来てくれます。
その後、修理センターでフィルムを張り替えてもらい、作業完了後に自宅へ返送されるという流れです。
郵送修理のデメリットと注意点
手軽に依頼できる郵送修理ですが、デメリットも存在します。
まず、手元からスマートフォンが離れる期間が平均で1週間、場合によっては2週間程度発生します。
この間、代替機の貸し出しサービスは提供されないため、他に使えるスマートフォンがない方にとっては非常に不便な期間となってしまいます。
また、購入から1年間のメーカー保証期間が過ぎている場合、技術料や部品代として約5,000円程度の有償修理となる可能性がある点にも注意が必要です。
地方にお住まいで、他に代替機がない方にとっては、郵送修理の期間は大きな悩みどころですよね。
メインのスマホを長期間手放すのは、仕事やプライベートに大きな影響が出る可能性もあるため、慎重な判断が求められます。
楽天モバイルでの保護フィルム交換について

楽天モバイルで販売されたGalaxyシリーズのスマートフォンも、auと同様のサポート体制となっており、楽天モバイルショップの店頭でフィルム交換を行うことはできません。
そのため、楽天モバイルユーザーの場合も、公式な交換方法は「Galaxy Harajuku」や「Galaxy Studio Osaka」への直接持ち込み、または遠隔地の方向けの「郵送修理サービス」の利用という2択になります。
提供されるサービス内容や注意点も、auユーザーの場合と基本的に同じです。
Galaxy Z Fold4自体は楽天モバイルでの公式な取り扱いはありませんでしたが、例えば縦折りのGalaxy Z Flip4などは過去に販売されており、これらの機種でフィルムの剥がれや気泡が発生した場合も、同様のサポート窓口で対応しています。
もし楽天モバイルで購入された他のGalaxyフォルダブル端末でフィルムに問題が発生した場合は、まずはキャリアショップではなく、Samsungの公式サポートへ直接相談するのが最も確実で最適なルートとなります。
訪問前に公式サイトで対象機種の確認を
Galaxy Harajukuの公式サイト内にある店頭修理の案内ページでは、フィルム交換を含む各種修理サービスの対象機種がキャリアごとに詳しく明記されています。
ご自身の端末が間違いなく対象となっているか、持ち込む前に一度確認しておくと、現地での手続きがよりスムーズに進み安心です。
(参照:Galaxy Harajuku 店頭修理のご案内 | Samsung Japan 公式)
Galaxy Harajukuでのフィルム交換

購入したキャリアを問わず、Galaxy Z Fold4のフィルム交換を依頼できる最も確実で満足度の高い場所が、東京・原宿のランドマーク的存在でもある「Galaxy Harajuku」です。
ここは単なる修理受付カウンターではなく、サムスンの世界最大級のブランドショーケースとして、最新製品の体験や限定アクセサリーの購入、さまざまなイベントが楽しめる複合施設です。
フィルム交換の待ち時間も、館内を散策するだけであっという間に過ぎてしまうでしょう。
専門のサポートカウンターは地下1階に設置されており、事前にウェブサイトから予約をしてからの訪問が推奨されていますが、カウンターの混雑状況によっては予約なしでも柔軟に対応してくれる場合があります。
フィルム交換は、端末の基本的な動作やバッテリーの状態などをチェックしてくれる「無料スマホ健康診断」や、その他の「店頭修理」サービスの一環として提供される形式を取っています。
そのため、フィルムの貼り替え作業自体に料金が発生することはありません。
専門知識を持ったスタッフが、ホコリの侵入を許さないクリーンな環境で、専用の圧着機械を使用して丁寧に作業してくれるため、まるで新品のような完璧な仕上がりを期待できます。
ドコモ、au、楽天モバイル、さらに国内で正規に販売されているSIMフリーモデルまで、非常に幅広い機種に対応している点が最大の強みです。
Galaxy Harajukuの対応キャリア・モデル一覧
キャリア | 対応状況 | 備考 |
---|---|---|
ドコモ | 〇 | ドコモが販売した対象機種 |
au | 〇 | auが販売した対象機種 |
楽天モバイル | 〇 | 楽天モバイルが販売した対象機種 |
SIMフリー | 〇 | 国内で正規販売されたメーカーブランド製品に限る |
もし東京近郊にお住まいでフィルムの問題に悩んでいるのであれば、まずGalaxy Harajukuを訪れるのが最も確実で安心できる選択肢と言えるでしょう。
また、関西圏にお住まいの方は、大阪・難波のなんばマルイ内にある「Galaxy Studio Osaka」で同様の高品質なサービスを受けることができます。
保護フィルム交換を自分で行うリスク

公式の修理拠点へのアクセスが難しく、郵送修理で端末を手放す期間も避けたい場合、最終手段として「自分でフィルムを張り替える」という選択肢を検討する方もいるかもしれません。
実際に、Amazonなどのオンラインストアでは、Galaxy Z Fold4のメインディスプレイに対応したサードパーティ製の保護フィルムが多数販売されています。
しかし、結論から言えば、自分でのフィルム交換作業は、伴うリスクが非常に大きく、基本的には全く推奨されません。
その最大の理由は、Galaxy Z Fold4のメインディスプレイが、一般的なスマートフォンの強化ガラスディスプレイとは根本的に異なる、極めてデリケートな素材と多層構造で作られているためです。
メーカーが出荷時に貼り付けている純正フィルムは、単なる表面保護に留まらず、この特殊なディスプレイの張力バランスを保ち、折り曲げの物理的なストレスから内部を守るための重要な構成部品の一つとして設計されています。
自分でフィルム交換を行う際の致命的なリスク
- メーカー保証の完全失効:たとえ購入から1年未満であっても、ユーザー自身が一度でもフィルムを剥がしたことが確認されると、それ以降に発生したディスプレイ関連の不具合はすべて保証対象外となります。その結果、高額な修理費用が発生するか、最悪の場合は修理受付自体を断られる可能性があります。
- ディスプレイ本体の物理的破損:フィルムを剥がす工程で、プラスチック製のヘラなどを使ったとしても、誤ってディスプレイ表面に回復不能な傷をつけたり、過度な力を加えて内部の極薄ガラス(UTG)や有機ELパネルを破損させてしまったりする危険性が常に伴います。
- サードパーティ製品の品質問題:市販のフィルムは純正品とは素材や厚み、接着剤の品質が異なります。そのため、気泡が異常に残りやすかったり、Sペンの滑りや書き心地が悪化したり、短期間で再び剥がれや浮きが発生したりするケースが後を絶ちません。
これらの重大なリスクをすべて理解した上で、どうしても自分で行うという場合は、全ての作業が完全な自己責任となることを覚悟しなければなりません。
数千円のフィルム代を節約しようとした結果、数十万円の端末が使用不能になってしまう可能性も十分にあり得るのです。
可能な限り、時間や手間がかかっても公式のサポートを利用することが、最終的に最も賢明で安全な判断と言えるでしょう。
Galaxy Z Fold4のフィルム張り替えに関するQ&A
- そもそも保護フィルムは必要か?
- Galaxy Z flip4のフィルムは剥がしてもいい?
- フィルムの貼り直しはいくらかかる?
- Z Fold4は防水性能があるのか?
- Galaxy Z Fold4のフィルム張り替え方法のまとめ
そもそも保護フィルムは必要か?

この問いに対する答えは、極めて明確です。
Galaxy Z Fold4のメインディスプレイに初期状態で貼られている保護フィルムは絶対に必要であり、ユーザー自身で剥がさずに使用することが製品の前提とされています。
私たちが普段、スマートフォンの画面に後から貼る市販の傷防止フィルムとは、その目的も役割も根本的に異なります。
この純正フィルムは、折り曲げ可能な特殊ディスプレイ(フォルダブルディスプレイ)を物理的に保護し、その構造的な耐久性を確保するための重要な構成部品なのです。
サムスンの公式サイトでも、このフィルムがディスプレイの最前面で強い圧力から画面を保護する役割を担っているため、剥がさずに利用するよう明確に案内されています。
「中央のフィルムが浮いてきたから、いっそのこと全部剥がしてしまえばスッキリするのでは?」と考えてしまう気持ちは分かりますが、それは絶対にNGです!このフィルムはディスプレイを守るための言わば「外骨格」のようなもの。
それを失った状態は、非常にデリケートな内部が剥き出しになっているのと同じで、わずかな衝撃でも致命的なダメージに繋がる可能性があります。
もし仮にフィルムを完全に剥がしてしまうと、画面の強度は著しく低下します。
その結果、普段使いで指の爪が少し当たっただけで凹みができたり、Sペンで文字を書いた跡が残ってしまったりするようになります。
最悪の場合、日常的な開閉動作の繰り返しだけでディスプレイに亀裂が入り、画面が映らなくなるといった深刻な故障に発展する原因にもなりかねません。
したがって、気泡や剥がれが発生した場合は、「剥がす」のではなく、速やかに公式サポートで「交換」してもらうことが唯一の正しい対処法です。
Galaxy Z flip4のフィルムは剥がしてもいい?

この疑問に対する答えも、Galaxy Z Fold4の場合と全く同じで「絶対に剥がしてはいけません」となります。
Galaxy Z Flipシリーズは、本の様に見開くFoldシリーズとは異なり、コンパクトのように縦方向に折りたたむスマートフォンですが、その心臓部であるメインディスプレイには、同じ「フォルダブルディスプレイ」技術が採用されています。
横開きか縦開きかという形状の違いはあっても、どちらも「Ultra Thin Glass(UTG)」と呼ばれる極薄ガラスの上に、特殊な保護層(フィルム)を重ねるという基本構造は共通しています。
このフィルムが担う役割もFold4のものと完全に同一であり、剥がしてしまうとディスプレイの耐久性が著しく損なわれ、故障のリスクが格段に高まります。
Flip4を使用していて、折り目部分からフィルムに浮きや気泡が見られた場合も、決して自分で剥がしたり、サイズの合いそうな市販のフィルムを貼ったりせず、GalaxyリペアコーナーやGalaxy Harajukuといった正規のサポート窓口に交換を依頼するようにしてください。
全ての折りたたみスマホに共通する「特別」なフィルム
Galaxy Zシリーズに限らず、市場に存在する全ての折りたたみ式ディスプレイを持つスマートフォンにとって、出荷時に貼られているフィルムは単なる画面保護アクセサリーではありません。
それは、製品の革新的な性能と長期的な耐久性を維持するために不可欠な、設計に組み込まれた重要なパーツなのです。
この点を常に念頭に置いておくことが、高価なデバイスを長く安心して使い続けるための鍵となります。
フィルムの貼り直しはいくらかかる?

フィルムの貼り直しにかかる費用は、依頼する場所や端末の保証状況によって変動しますが、ユーザーにとって嬉しいことに、ほとんどの場合、無料で対応してもらえます。
例えば、ドコモのGalaxyリペアコーナーやGalaxy Harajukuでは、フィルム交換は「無料スマホ健康診断」や「店頭修理」といった既存のサポートサービスに付随する形で提供されています。
そのため、フィルム交換単体で明確な料金が設定されているわけではなく、結果的に無料で交換される運用となっています。
これは、フィルムの剥がれや気泡の発生が、ユーザーの過失によるものではなく、製品の構造上、ある程度の期間使用することで発生しうる経年劣化の一種であるとメーカー側も認識しており、そのアフターサポートを手厚くしているためと考えられます。
依頼先・状況別の料金目安
依頼先 | 料金 | 条件・備考 |
---|---|---|
Galaxyリペアコーナー | 無料 | スマホ健康診断などのサービスの一環として提供される |
Galaxy Harajuku/Osaka | 無料 | 上記と同様のサービス体系 |
郵送修理(保証期間内) | 無料 | 購入日から1年以内が基本的な目安 |
郵送修理(保証期間外) | 約4,950円~5,500円 | 技術者の作業工賃や部品代として有償になる可能性がある |
ただし、前述の通り、地方在住などの理由で郵送修理を利用し、かつ購入から1年間のメーカー保証期間が終了している場合は、例外的に有償となる可能性があります。
その際の費用は、技術料やフィルムの部品代として約5,000円程度が目安となります。
費用に関して少しでも心配な場合は、Samsungカスタマーサポートセンターに修理を申し込む際に、ご自身の端末が有償になるか否かを事前にしっかりと確認しておくことをお勧めします。
Z Fold4は防水性能があるのか?

はい、Galaxy Z Fold4は、折りたたみスマートフォンとしては非常に高いレベルのIPX8等級の防水性能に対応しています。
この「IPX8」という等級は、国際電気標準会議(IEC)によって定められた規格で、防水性能を示す等級の中でも最高レベルに位置します。「X」は防塵性能に関するテストが行われていないことを示し、末尾の「8」が防水性能の高さを表しています。
具体的には、「継続的に水中に沈めても内部に有害な影響を生じない」レベルの保護性能を意味し、サムスンの公式発表では「水深1.5mの真水に最大30分間」耐えられるとされています。(出典:総務省「スマートフォン時代の安全・安心な利用環境整備」)
これにより、突然の雨の中での使用や、洗面所などで誤って水の中に落としてしまった場合でも、すぐに拾い上げて水分を拭き取れば故障に至るリスクは低いと言えます。
しかし、この強力な防水性能を過信してはなりません。
利用にあたってはいくつかの重要な注意点があります。
防水性能に関する重要な注意点
IPX8の防水性能は、あくまで常温(5℃~35℃)の真水(水道水)を対象とした試験結果に基づいています。
そのため、以下のような環境での使用は防水性能の保証対象外となり、故障の直接的な原因となるため絶対に避けてください。
- お風呂:高温のお湯や蒸気、入浴剤や石鹸の成分が内部に侵入する危険があります。
- 海:塩分は金属部品を腐食させ、深刻なダメージを与えます。
- プール:消毒用の塩素が防水パッキンを劣化させる可能性があります。
また、前述の通りGalaxy Z Fold4は防水には対応していますが、防塵性能は備わっていません。
ヒンジ(蝶番)部分は非常に複雑な構造になっており、内部にはホコリの侵入をある程度防ぐためのスイーパーブラシが内蔵されていますが、これは万能ではありません。
砂浜や工事現場など、微細な砂やホコリが多い場所での使用は、ヒンジ内部に異物が侵入し、スムーズな開閉を妨げたり、「ジャリジャリ」という異音や重大な故障を引き起こす原因となるため、特に注意が必要です。