ついに正式発表されたXiaomi 17 シリーズ。
事前のリーク情報で期待が高まっていたこの最新機種は、Xiaomi 17 ProやXiaomi 17 Pro Maxを含む強力なラインナップで登場しました。
今回の発表で明らかになった詳細なスペック、そして驚異的な進化を遂げた画面やバッテリー性能に注目が集まっています。
また、刷新されたHyper OS3がどのような体験をもたらすのか、気になる値段や、日本での発売はいつになるのか、多くのファンがその答えを待っています。
この記事では、公式発表と最新のリーク情報を基に、Xiaomi 17 シリーズの全貌を徹底的に、そしてより深く掘り下げて解説します。
Xiaomi 17 シリーズの発表内容と概要
- 9月25日に正式発表
- 事前にあったリーク情報まとめ
- Xiaomi 17 Proの筐体デザイン
- Xiaomi 17 Pro Maxの独自機能
- Hyper OS3の注目新機能
9月25日に正式発表

Xiaomiは、中国現地時間の2025年9月25日19時(日本時間20時)に開催された新製品発表会にて、待望のフラッグシップスマートフォン「Xiaomi 17 シリーズ」を正式に発表しました。
この発表会では、事前に多くの噂やリーク情報で期待が最高潮に達していた最新機種の全貌が、ついに公式情報として明らかにされました。
今回発表されたラインナップは、標準モデルの「Xiaomi 17」、高性能な上位モデル「Xiaomi 17 Pro」、そしてシリーズの頂点に立つ最上位モデル「Xiaomi 17 Pro Max」の3機種です。
特筆すべきは、製品ナンバーを「16」から「17」へと意図的にスキップした点です。
これは、同年に発表されるAppleのiPhone 17シリーズを強く意識したものであり、Xiaomiの製品に対する並々ならぬ自信の表れと言えるでしょう。
このシリーズは、Qualcommの公式サイトでも注目される最新鋭SoC(System on a Chip)「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を世界で初めて搭載する点も大きなトピックです。
これにより、処理性能、AI性能、電力効率の全てにおいて、前世代を大きく超える飛躍的な向上が期待されています。
発表会では、洗練されたデザイン、詳細なスペック、革新的な新技術、そして戦略的な価格設定に関する詳細が公開され、スマートフォン市場に新たな基準を打ち立てるというXiaomiの強い意志が示されました。
事前にあったリーク情報まとめ

正式発表に至るまでの数週間、Xiaomi 17 シリーズに関する情報は数多くのリークによって少しずつ明らかになり、ファンの期待を大きく膨らませる要因となっていました。
これらの事前情報は、製品の方向性を示す重要な指標として注目されていました。
特に話題の中心にあったのが、バッテリー性能の劇的な進化です。
標準モデルでさえ7,000mAh、最上位のPro Maxに至っては7,500mAhという、従来のスマートフォンでは考えられなかったレベルの大容量バッテリーが搭載されるとの噂は、多くのユーザーに衝撃を与えました。
また、全モデルが100Wの急速充電に対応するという情報も、日常的な利便性の向上を強く期待させるものでした。
デザイン面では、ProおよびPro Maxモデルの背面に、カメラユニットと並んでサブディスプレイが搭載されるという非常に特徴的なリークがあり、これがどのような機能を持つのか大きな話題を呼びました。
結果として、公式発表ではこれらのリーク情報の多くが事実であったことが裏付けられ、事前の高い期待を裏切らない、あるいはそれを超える製品の登場へと繋がりました。
未発表の「Ultra」モデルの存在
リークの段階では、サプライチェーンから4種類目のバッテリーセル情報が漏れたことにより、「Xiaomi 17 Ultra」というさらなる上位モデルの存在も示唆されていました。
今回の発表会ではこのUltraモデルについて言及されませんでしたが、Xiaomiの過去の製品戦略を考えると、今後のサプライズとして追加モデルが登場する可能性は十分に考えられます。
Xiaomi 17 Proの筐体デザイン

Xiaomi 17 Proは、標準モデルの扱いやすさとは一線を画し、先進性と独自性を高いレベルで両立させた、非常に洗練されたデザインが特徴です。
今回公開された公式画像では、「冷烟紫(コールドスモークパープル)」と呼ばれる、光の角度によって表情を変える深みのあるカラーリングが披露されました。
デザインの核となるのは、カメラモジュール横にシームレスに配置された背面サブディスプレイ「妙享背屏(マジックバックスクリーン)」です。
この革新的なディスプレイは、単に時計や通知、着信者情報を表示するだけでなく、メインカメラを使った高画質なセルフィー撮影時のプレビュー画面としても機能します。
これにより、デザイン上の強力なアクセントとしてだけでなく、新たなユーザー体験を提供するという機能的な要素も兼ね備えています。
本体前面は、1.18mmという驚異的な超極細ベゼルを持つフラットディスプレイを採用。画面の四隅は「超楕円曲線」と名付けられた、自然界の曲線に近い指数(2.84)を用いた、美しく大きなRコーナーを描いています。
これにより、シャープな印象の中にも手に馴染む柔らかさが共存する、洗練されたフォルムを実現しました。
アスペクト比も従来の20:9から19.6:9へと微調整され、より持ちやすく、視覚的にも美しいとされる黄金比を追求しています。
背面のサブディスプレイは、デザインとしても未来的で魅力的ですね。
特にセルフィーのクオリティを格段に向上させてくれそうで、非常に楽しみな機能です。
Xiaomi 17 Pro Maxの独自機能

シリーズのフラッグシップとして最上位に位置するXiaomi 17 Pro Maxは、Proモデルのデザイン哲学と独自機能を継承しつつ、考えうる全てにおいて最高峰の体験をユーザーに提供することを目的としたモデルです。
公式画像では「森野绿(フォレストグリーン)」のカラーが公開されており、自然の深みを感じさせる落ち着きと、揺るぎない高級感を両立させています。
最大の特徴は、Xiaomi 17 Proと同様に搭載された背面サブディスプレイ「妙享背屏」と、より大型となる6.73インチの広大なディスプレイがもたらす圧倒的な没入感です。
大画面での映像コンテンツ視聴やゲームプレイを最優先するユーザーや、最先端の技術を余すことなく楽しみたいというテクノロジー愛好家のニーズに完璧に応える設計となっています。
特にディスプレイ技術において、Pro Maxは「超先進」と公式に位置付けられています。
後述する革新的な新技術「M10スクリーン発光技術」に加え、有機ELディスプレイの技術的限界を突破するとされる「スーパーピクセル」技術を独占的に採用。
これにより、従来の2K解像度ディスプレイに匹敵する極めて高い精細さを実現しながら、同等解像度のディスプレイと比較して実に26%もの省電力化を両立させています。
Xiaomi 17 Pro Maxは、妥協を許さないデザイン、現行最高峰の性能、そして未来を先取りしたディスプレイ品質のすべてを兼ね備えた、まさにXiaomiの技術力の結晶と言える、究極のフラッグシップモデルです。
Hyper OS3の注目新機能

Xiaomi 17 シリーズには、最新の独自OS「Xiaomi HyperOS 3」がプリインストールされています。
この新しいOSは、単なるバージョンアップに留まらず、デザイン、機能、そしてエコシステム連携の全てにおいて大きな進化を遂げており、ユーザー体験を新たなレベルへと引き上げます。
デザインとパーソナライズの進化
ロック画面やホーム画面のUI(ユーザーインターフェース)デザインが全面的に刷新され、システムアプリアイコンもより洗練されたものに一新されました。
特に目を引くのが、新しく導入されたアニメ調キャラクターのインタラクティブウィジェットで、ユーザーの操作に応じて様々な表情を見せるなど、よりパーソナライズされた愛着の湧くホーム画面の構築が可能になります。
Xiaomi HyperIslandによる直感的な通知
インカメラのパンチホール周辺のデッドスペースを巧みに活用し、通知やライブアクティビティ、マルチタスク情報を状況に応じて動的に表示する「Xiaomi HyperIsland」が新たに搭載されました。
音楽の再生状況やタイマー、着信通知などがコンパクトに表示され、複数の通知をスワイプで切り替えることもでき、機能性とデザイン性を高いレベルで両立させています。
連携機能とAIの大幅な進化
デバイス間の連携を司る「Xiaomi HyperConnect」がさらに強化されました。
Xiaomi製タブレットからスマートフォンのロックを解除したり、MacやiPadへシームレスに画面を共有したりすることが可能になります。
また、AI機能群「Xiaomi HyperAI」も大きく進化を遂げ、写真の内容を認識して関連する文章を自動生成する機能や、レコーダーアプリに搭載されたスタジオ品質の強力なノイズ除去機能などが追加されています。
Xiaomiのグローバルサイトでも紹介されている通り、HyperOSは単なるスマートフォンのOSではなく、Xiaomiエコシステム全体の連携を深める中心的なハブとしての役割を担っています。
Xiaomi 17 シリーズのスペックと価格
- 詳細なスペックをチェック
- 飛躍的に進化した画面の技術
- 大容量バッテリーと充電性能
- 予想される値段はいくら?
- 日本での発売はいつになるか
- 最新機種Xiaomi 17 シリーズの総括
詳細なスペックをチェック

Xiaomi 17 シリーズは、最新の技術トレンドを結集したフラッグシップモデルとして、極めて高いスペックを備えています。
これまでに判明している公式発表と信頼性の高いリーク情報を基に、3機種の主要なスペックを比較表にまとめました。
項目 | Xiaomi 17 | Xiaomi 17 Pro | Xiaomi 17 Pro Max |
---|---|---|---|
CPU (SoC) | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | ||
ディスプレイ | 6.3インチ Flat OLED | 6.3インチ Flat OLED | 6.73インチ Flat OLED |
画面技術 | M10発光技術 | M10発光技術 | M10発光技術 + スーパーピクセル |
OS | Xiaomi HyperOS 3 | ||
メモリ (RAM) | 12GB / 16GB (予想) | ||
ストレージ (ROM) | 256GB / 512GB / 1TB (予想) | ||
カメラ | Leica共同開発トリプルカメラ | Leica共同開発トリプルカメラ + 背面ディスプレイ | |
バッテリー容量 | 7,000mAh | 6,300mAh | 7,500mAh |
有線充電 | 100W Xiaomi HyperCharge / 100W PPS急速充電 | ||
本体重量 | 191g | 約200g | 未公開 |
本体カラー | 氷融ブルー, 雪山ピンク | 冷烟紫 | 森野绿 |
全モデル共通で、現行最高峰のパフォーマンスを誇るCPU「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載しており、日常的な操作はもちろん、グラフィック負荷の高い最新の3Dゲームも最高設定で快適に動作することが期待されます。
また、カメラシステムは引き続きドイツの名門Leica(ライカ)との共同開発であり、卓越した描写性能を持つことは間違いないでしょう。
標準モデルは軽量さと大容量バッテリーを両立し、ProとPro Maxには背面ディスプレイが搭載されるなど、各モデルで明確な個性付けがなされている点が、ユーザーにとって選択の楽しみを広げています。
飛躍的に進化した画面の技術

Xiaomi 17 シリーズにおける最も大きな進化ポイントの一つが、全モデルに標準搭載された新開発のディスプレイ技術「M10スクリーン発光技術」です。
この技術は、中国国産の新しい赤色発光材料をキーコンポーネントとして採用することで、82.1 cd/Aという世界トップクラスの発光効率を実現し、従来比で約11.4%もの大幅な電力効率向上を達成したとされています。
これにより、より少ない電力で、より明るく鮮やかな表示が可能になりました。
特に最上位モデルであるXiaomi 17 Pro Maxのディスプレイは「超先進」と公式に謳われており、有機ELディスプレイの長年の課題であった技術的限界を突破する「スーパーピクセル」技術が採用されました。
これは、ディスプレイを構成するRGB(赤・緑・青)の各サブピクセルを完全に独立して配置・駆動させることで、従来のディスプレイで画質の低下を招いていた「ピクセル共有」を根本から排除するものです。
この革新により、以下の2つの大きなメリットが同時に生まれます。
- 超高精細:ピクセル共有がないため、一つ一つの画素が持つ情報を100%表示でき、従来の2K解像度の画面に匹敵する、極めてシャープで高い精細感を実現します。
- 超省電力:発光効率の改善と合わせ、同じ2K解像度のディスプレイと比較して、全体の消費電力を驚くべきことに26%も削減することに成功しました。
息をのむほど美しい高精細な表示と、一日中安心して使えるバッテリー持続時間の向上という、本来であればトレードオフの関係にある二つの要素をかつてない高いレベルで両立させたXiaomi 17 シリーズの画面は、ユーザーに新たな視覚体験を提供してくれることでしょう。
大容量バッテリーと充電性能

Xiaomi 17 シリーズは、近年のスマートフォンユーザーが最も重視する要素の一つである、バッテリー容量と充電技術においても、業界全体をリードする飛躍的な進化を遂げています。
発表されたバッテリー容量は、多くのリーク情報通り、驚異的なものでした。
- Xiaomi 17: 7,000mAh
- Xiaomi 17 Pro: 6,300mAh
- Xiaomi 17 Pro Max: 7,500mAh
ProおよびPro Maxモデルには、新開発の「Xiaomi金沙江バッテリー」が採用されています。
これは、バッテリーの負極材に含まれるシリコンの含有量を16%まで高めた超高エネルギー密度バッテリーであり、特殊なL字型パッケージング技術と組み合わせることで、コンパクトな本体サイズを維持しながら、これまでにない長時間の連続使用を可能にしています。
充電技術も大幅に強化されました。全モデルが100WのXiaomi HyperCharge有線急速充電に対応し、Proモデル以上ではわずか40分でバッテリーを0%から100%まで満充電にできるとされています。
さらに、今回の大きなトピックは、全機種が汎用規格である「100W PPS急速充電」に完全対応した点です。
PPS急速充電対応の大きなメリット
PPS(Programmable Power Supply)は、USB-PD(Power Delivery)規格のオプションとして策定された、より高度な充電制御技術です。
これに対応したことで、Xiaomi独自の充電器だけでなく、市販されている多くのサードパーティ製PPS対応充電器でも、Xiaomi 17シリーズを安全かつ高速に充電することが可能となります。
これにより、ユーザーは外出先でも充電器の選択肢が広がり、利便性が格段に向上しました。(参照:USB Implementers Forum, Inc.)
予想される値段はいくら?

これだけの高性能なスペックと革新的な技術を搭載したXiaomi 17 シリーズですが、その価格設定にも大きな注目が集まっています。
中国での発表会で公開された価格によると、標準モデルであるXiaomi 17のベースモデルは4,499元からとされています。
現在の為替レート(1元=約18.2円で計算)で日本円に換算すると、約82,000円となり、最新のフラッグシップSoCを搭載したモデルとしては、非常に高いコストパフォーマンスと競争力を持つ価格設定と言えます。
上位モデルであるXiaomi 17 Proの価格は、5,000元から7,000元(約91,000円~約127,400円)の価格帯になると予想されています。
前モデルのXiaomi 15 Proが5,299元からのスタートだったことを考慮すると、同等か、あるいは若干の値上げとなる可能性が高いでしょう。
最上位のPro Maxは、さらにその上の価格帯となることが見込まれます。
日本で発売される場合の価格に関する注意点
ここで注意が必要なのは、これらの価格はあくまで中国国内での販売価格であるという点です。
仮にXiaomi 17 シリーズが日本で正式に発売される場合、これまでのXiaomi製品の傾向から、輸入に関わる費用や認証コスト、マーケティング費用などが上乗せされ、中国での価格よりも数万円程度高くなることが確実視されます。
参考として、前世代のXiaomi 15 Ultraは、中国版が日本円換算で約135,000円だったのに対し、日本での公式販売価格は179,800円と、実に4万円以上の価格差がありました。
日本での購入を検討する際は、この点を念頭に置く必要があります。
日本での発売はいつになるか

現時点で、Xiaomi 17 シリーズの日本市場での発売は、公式にはまだ何も発表されていません。
しかしながら、いくつかの状況証拠から、その可能性を予測することは可能です。
前モデルであるXiaomi 15シリーズが日本でも正式に発売された実績や、Xiaomiが近年積極的に日本市場での存在感を高めていることを考慮すると、今後のグローバル展開には大いに期待が持てます。
これまでのXiaomiの製品リリースのパターンから予測すると、まず中国国内で販売を開始した後、数ヶ月の期間を置いてグローバル版が展開され、その流れの中で日本市場にも投入されるというシナリオが最も有力です。
もし日本で発売される場合、その具体的な時期は2025年の年末商戦、あるいは2026年の年始あたりになるのではないか、と見られています。
また、販売チャネルについては、NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアでの取り扱いの可能性は低く、これまでと同様にXiaomi公式サイトやAmazon、大手家電量販店などでSIMフリーモデルとして販売されるのが中心となるでしょう。
偶然にも、Xiaomi Japanは9月26日に日本市場向けの新製品発表会を予定しています。
ここでは「Xiaomi 15T」シリーズが発表される見込みですが、その場でXiaomi 17 シリーズの日本展開について何らかのヒントが示される可能性もゼロではありません。
ファンとしては、最新情報に注目していきたいところですね。