POCO X7 Proに搭載されている「究極モード」について、その機能や設定方法、性能への影響を知りたいと考えているのではないでしょうか。
本記事では、そもそも究極モードとは何か、そして以前のモデルに見られた極限モードとの違いは何かを詳しく解説します。
さらに、具体的な究極モードの設定方法や、AnTuTuベンチマークスコアがどのように変化するのか、メモリ拡張やゲームターボとの関係は何かについても深掘りします。
バッテリー設定も究極モードを利用する際にどう影響するのか、そして本当に重いゲームも快適にプレイできるようになるのか、といったあらゆる疑問に網羅的にお答えしていきます。
POCO X7 Proの究極モードの基本と設定方法
- 究極モードとはどのような機能か
- BlackSharkの極限モードとの違いは?
- 究極モードの有効化と設定の手順
- バッテリー設定における究極モードの位置付け
- ゲームターボとの関係は?併用は可能か
究極モードとはどのような機能か

POCO X7 Proに搭載されている「究極モード」とは、一言で表現するならば、スマートフォンの心臓部であるSoC(System-on-a-Chip)の処理性能を、OSレベルで意図的に最大限まで引き出すための特別な動作モードです。
これを自動車に例えるなら、燃費よりも加速性能を優先する「スポーツモード」のようなもの、と考えると分かりやすいかもしれません。
通常、スマートフォンは「バランスモード」という設定で動作しています。
これは、限られたバッテリー容量で可能な限り長く動作し、また、本体が過度に熱くならないように、性能に一定の制限をかけている状態です。
しかし、3Dグラフィックスを多用する最新のゲーム、4K解像度の動画書き出し、あるいは複数のアプリを同時に駆使する高度なマルチタスクといった高い負荷がかかる作業を行う際には、この性能制限が動作の遅延やカクつきの原因となる場合があります。
このため、POCO X7 Proでは「究極モード」が用意されています。
このモードを有効にすると、CPU(中央処理装置)やGPU(画像処理装置)の処理速度の上限、いわゆる「クロック周波数」の制限が緩和されます。
クロック周波数はプロセッサの計算速度を示す指標であり、この数値が高まることで、単位時間あたりにより多くの処理が可能になります。
つまり、端末が本来持っている潜在能力を、一時的に最大限まで発揮させるための機能が究極モードなのです。
究極モードの核心
究極モードは、バッテリー消費や発熱といった制約を一時的に緩和し、処理速度を最優先させることで、高負荷なタスクを快適に実行するための切り札的な機能です。
日常的な利用ではなく、ゲームやクリエイティブな作業など、特定の用途で最高のパフォーマンスを求める時に真価を発揮します。
もちろん、このように性能を最大限に引き出すことには、相応の代償が伴います。
具体的には、バッテリー消費量の増加や本体温度の上昇といった、無視できないデメリットが存在します。
したがって、究極モードは常時使用するものではなく、その特性を十分に理解した上で、必要な場面に応じて的確に使い分けることが求められる機能と言えるでしょう。
BlackSharkの極限モードとの違いは?

Xiaomiのゲーミング特化ブランド「BlackShark」シリーズに搭載されていた「極限モード」と、POCO X7 Proの「究極モード」。
これらはどちらもスマートフォンの性能を最大限に引き出すという点で共通の目的を持っていますが、その背景にある設計思想や実際の挙動には明確な違いが存在します。
結論から言うと、その違いは各ブランドのコンセプトの違いに起因していると言えるでしょう。
まず、「BlackShark」はeスポーツなどの競技シーンも視野に入れた、純粋なゲーミングデバイスを追求するブランドです。
そのため、「極限モード」は、強力な冷却システムを前提として、持続性よりも瞬間的な最大性能を優先する、非常に攻撃的なチューニングが施されています。
データベースの情報にもある通り「発熱が凄かった」という意見は、まさにこの設計思想を裏付けるものです。
つまり、スマートフォンの温度が許す限り、最高のパフォーマンスを絞り出し続けようとするのが極限モードの特性でした。
一方、「POCO」は幅広いユーザー層に対し、高い性能を優れたコストパフォーマンスで提供することをコンセプトにしています。
このため、POCO X7 Proの「究極モード」は、パフォーマンスを向上させつつも、多くのユーザーが安心して利用できる「安定性」とのバランスを重視したチューニングがなされています。
極端な発熱やバッテリー消費を招かないよう、性能向上には一定の安全マージンが設けられており、極限モードほどピーキーな挙動にはなりにくいのです。
パフォーマンスチューニングの鍵「スロットリング」
この違いを理解する上で重要なのが「スロットリング」という仕組みです。
これは、CPUなどの部品が高温になった際に、故障を防ぐために性能を自動的に抑制する安全機能のことです。
「極限モード」はこのスロットリングが作動する温度の閾値(しきいち)が非常に高く設定されているのに対し、「究極モード」はより安全な温度で抑制がかかるように設計されていると考えられます。
これにより、パフォーマンスの持続性が生まれます。
両者の違いをまとめると、以下のようになります。
項目 | BlackShark「極限モード」 | POCO X7 Pro「究極モード」 |
---|---|---|
ブランド思想 | ゲーミング特化・性能最優先 | 高コストパフォーマンス・万能型 |
パフォーマンス特性 | 瞬間的なピーク性能を重視(攻撃的) | 長時間の安定性と持続性を重視(バランス型) |
発熱・消費電力 | 非常に高い傾向にある | 増加するが、一定の範囲内に制御 |
想定ユーザー | 最高の性能を求める競技志向のゲーマー | 快適なゲーム体験を求める幅広いユーザー |
このように、どちらのモードが優れているというわけではありません。
最高の瞬間性能を追求するなら「極限モード」、多くの人が安心して長時間の快適性を享受できるのは「究極モード」であり、それぞれの機能が異なるユーザー体験を提供するために最適化されているのです。
究極モードの有効化と設定の手順

究極モードを有効にする手順は非常に簡単です。
特別なアプリをインストールする必要はなく、スマートフォンの設定メニューから数ステップで切り替えることが可能です。
具体的な手順は以下の通りです。
設定手順
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 設定項目の中から「バッテリーとパフォーマンス」(または単に「バッテリー」)をタップします。
- 画面上部に表示されている現在のモード(通常は「バランス」)をタップします。
- 「究極モード」「バランス」「バッテリーセーバー」「ウルトラバッテリーセーバー」の4つの選択肢が表示されるので、「究極モード」を選択します。
これで設定は完了です。
設定を元に戻したい場合は、同じ手順で「バランス」モードを選択し直してください。
ゲームをプレイする直前に究極モードへ切り替え、終了したらバランスモードへ戻す、といった使い方がおすすめです。
なお、この設定はゲームプレイ中などに通知シェードやコントロールセンターから素早くアクセスできるショートカットを配置することも可能です。
頻繁に切り替える場合は、カスタマイズしておくと便利になります。
バッテリー設定における究極モードの位置付け

POCO X7 Proのバッテリー設定には、主に4つの動作モードが用意されており、それぞれに異なる役割があります。
究極モードの位置付けを理解するために、他のモードとの違いを把握しておきましょう。
モード名 | 主な特徴と用途 |
---|---|
究極モード | パフォーマンス最優先。SoCの性能を最大限に引き出す。重いゲームや高負荷な作業向け。バッテリー消費と発熱は増加する。 |
バランス | パフォーマンスとバッテリー消費のバランスを両立。日常的な使用(ブラウジング、SNS、動画視聴など)に最適化された標準モード。 |
バッテリーセーバー | バッテリー消費を抑制。バックグラウンドアクティビティや一部の視覚効果を制限し、動作時間を延長する。 |
ウルトラバッテリーセーバー | バッテリー消費を最小限に。通話やSMSなど、ごく一部の基本機能のみに制限する緊急用のモード。 |
このように、究極モードは4つのモードの中で最もパフォーマンスに特化したモードです。
日常的に使用する「バランス」モードとは対極に位置し、バッテリー持ちよりも処理速度を優先したい特定のシーンでの利用が想定されています。
そのため、常に究極モードのままにしておくのではなく、必要に応じて切り替えることが賢明な使い方と言えるでしょう。
ゲームターボとの関係は?併用は可能か

結論から言うと、究極モードと「ゲームターボ(Game Turbo)」は併用可能であり、むしろ併用することで最大のゲーミングパフォーマンスを発揮できます。
この2つの機能の役割は少し異なります。
- 究極モード:OS全体の動作モードであり、CPUやGPUなどハードウェアの基本的な性能レベルを引き上げる機能。
- ゲームターボ:特定のゲームアプリ実行時に動作する最適化機能。ゲーム中の通知制御、タッチレスポンスの向上、メモリ解放など、ゲームプレイを快適にするための補助的な役割を担う。
機能の役割分担
「究極モード」が車のエンジンそのものの馬力を上げるチューニングだとすれば、「ゲームターボ」はゲームプレイに不要なエアコンを切ったり、レスポンスの良いタイヤに履き替えたりするようなものです。
両方を組み合わせることで、最高のパフォーマンスが実現します。
実際、データベース内のレビューでも、重いゲームをプレイする際には、まず設定から「究極モード」をONにした上で、さらにゲームターボ内の各種設定を有効化することで、より安定したフレームレートを維持できたという報告があります。
POCO X7 Proで本格的にゲームを楽しみたいユーザーにとって、この2つの機能を組み合わせることは必須のテクニックと言えるでしょう。
POCO X7 Proの究極モードが性能に与える影響
- AnTuTuベンチマークスコアの変化を検証
- 究極モードにより重いゲームも快適に
- メモリ拡張機能との相乗効果について
- Wild Boost機能でパフォーマンス向上
- 発熱やバッテリー消費などの注意点
- POCO X7 Proの究極モードの活用法まとめ
AnTuTuベンチマークスコアの変化を検証

究極モードがスマートフォンの性能にどれほどの影響を与えるかを示す客観的な指標として、AnTuTuベンチマークスコアが参考になります。
データベースの情報に基づくと、POCO X7 Proのスコアは以下のように変化します。
通常(バランスモード)の状態でも、POCO X7 ProはAnTuTuスコア約160万点を記録しており、これは2023年時点のハイエンドモデルに匹敵する非常に高い数値です。
日常使いはもちろん、ほとんどのゲームで快適な動作が期待できるレベルです。
そして、究極モードを有効にして再度計測すると、スコアは僅かに向上するという結果が報告されています。
劇的にスコアが跳ね上がるわけではありませんが、CPUやGPUのスコアが着実に上昇し、端末の潜在能力が引き出されていることが数値で確認できます。
スコアの伸びが僅かな理由
究極モードでのスコアの伸びが限定的に見えるのは、POCO X7 Proが元々搭載しているSoC「Dimensity 8400-Ultra」の素の性能が非常に高いためです。
また、過度な発熱を防ぐための安全マージンが確保されていることも理由の一つと考えられます。
スコアの数字以上に、高負荷が持続する際の安定性に効果が現れる場合があります。
この結果から、究極モードはスコアの数値を極端に伸ばすためというよりは、高負荷な状況下でパフォーマンスの底上げと安定化を図るための機能であると結論付けられます。
究極モードにより重いゲームも快適に

スマートフォンの性能を測るベンチマークスコアも一つの指標ですが、究極モードの真価が最も体感できるのは、やはり実際に高負荷な3Dゲームをプレイする場面です。
特に「原神」や「崩壊:スターレイル」といったタイトルは、その美麗なグラフィックと広大な世界の表現のために極めて高い処理能力を要求されることから、スマートフォンの性能を測る上での一つの基準点とされています。
これらのゲームが快適に動作するかどうかを判断する上で重要なのが、FPS(Frame Per Second)という数値です。
これは「1秒間に画面を何回更新できるか」を示しており、数値が高いほど映像は滑らかになります。
一般的に60FPSが維持できれば、非常にスムーズで快適なプレイ体験が得られるとされています。
FPSとは?
FPSは、映像の滑らかさを示す指標です。
例えば、パラパラ漫画で枚数が多いほど動きが滑らかに見えるのと同じ原理です。
ゲームにおいてFPSが低いと、キャラクターの動きがカクカクして見え、操作の遅延にも繋がることがあります。
データベース内のレビューでは、このFPSを基準に、究極モードがゲームプレイに与える影響が詳細に検証されています。
「原神」での検証結果
まず、代表的な高負荷ゲームである「原神」を、グラフィック設定「最高」、フレームレート「60FPS」という最も負荷のかかる設定でプレイした場合の報告です。
究極モードを有効にした状態でのプレイでは、平均FPSが59.5という、理想値である60に極めて近い数値を記録しています。
これにより、広大なマップの探索からエフェクトが飛び交う激しい戦闘シーンに至るまで、ほとんどカクつきを感じることなく快適なプレイが可能であったとされています。
5万円クラスのスマートフォンでこのパフォーマンスを発揮できるのは、まさに驚異的と言えるでしょう。
「崩壊:スターレイル」での検証結果
一方で、同じく高負荷な「崩壊:スターレイル」の検証では、少し異なる挙動が報告されています。
同じく最高設定でプレイした際の平均FPSは37.0でした。
この数値は、10万円を超えるような最上位のハイエンド機(例:Xiaomi 14T Proで38.7FPS)と比較しても遜色のない、非常に健闘した結果です。
また、興味深いのは、プレイ開始から5分ほどでパフォーマンスに制限がかかり、FPSの上限が40程度に抑えられたという点です。
これは、前述の通り、本体の過度な発熱を防ぐためのスロットリング機能が働いた結果と考えられます。
しかし重要なのは、性能が制限された後も、30FPS以上という安定した動作を維持できている点です。
究極モードがなければ、より早い段階でパフォーマンスが低下し、フレームレートが不安定になっていた可能性が高いです。
究極モードは、単にピーク性能を引き上げるだけでなく、性能が低下し始めるまでの時間を稼ぎ、快適に遊べる時間を延ばしてくれる、縁の下の力持ちのような役割も果たしているのですね。
これらの検証結果から、究極モードはベンチマークの数値を伸ばす以上に、実際のゲーム体験における「快適さ」と「安定性」を大幅に向上させる、極めて実践的な機能であることが分かります。
メモリ拡張機能との相乗効果について

POCO X7 Proのパフォーマンスを語る上で、究極モードと並んで重要なのが「メモリ拡張」機能です。
この機能を究極モードと組み合わせることで、単に処理速度が向上するだけではない、より快適で安定したマルチタスク体験が実現します。
この相乗効果を理解するために、まずはスマートフォンの「メモリ(RAM)」と「ストレージ(ROM)」の役割から見ていきましょう。
メモリ(RAM)は、よく「作業用の机(ワークベンチ)」に例えられます。
アプリを起動したり、作業を行ったりする際に一時的にデータを置いておく、高速な作業スペースです。
この机が広いほど、多くのアプリを同時に開いておくことができます。
一方、ストレージ(ROM)は、アプリ本体や写真などを長期間保存しておく「倉庫」のようなものです。
「メモリ拡張」機能は、この「倉庫」であるストレージの空き容量の一部を、あたかも「作業用の机」であるかのようにシステムに見せかける技術です。
これにより、物理的なメモリ容量を超えて、より多くのアプリをバックグラウンドで待機させることが可能になります。
究極モードとメモリ拡張の役割分担
この二つの機能の関係性は、以下のように考えると非常に分かりやすいです。
・究極モード:作業者(SoC)の能力を最大限に高め、「処理速度」そのものを向上させる機能。
・メモリ拡張:作業机(RAM)が手狭になった際に、補助の台を用意して「作業スペースの広さ」を確保する機能。
究極モードで重いゲームをプレイしていると、そのゲームだけで作業机の大部分が占有されてしまいます。
すると、OSは新たなスペースを確保するために、バックグラウンドで待機していた他のアプリ(SNSやブラウザなど)を強制的に終了させてしまうことがあります。
ゲームの合間に少しSNSをチェックして、またゲームに戻ったら再起動していた、という経験はこれに起因します。
しかし、メモリ拡張を有効にしておけば、待機中のアプリは仮想的なメモリ領域(補助の台)に一時退避させられます。
これにより、ゲームプレイ中に他のアプリが強制終了されにくくなり、スムーズなアプリの切り替えが可能になるのです。
高速な処理能力を究極モードで引き出しつつ、メモリ拡張でシステム全体の安定性を確保する。
これこそが、二つの機能が生み出す強力な相乗効果です。
知っておきたい注意点
もちろん、仮想的なメモリは、物理的なメモリ(RAM)と全く同じ速度で動作するわけではありません。
「倉庫」であるストレージは「作業机」のRAMよりもデータの読み書きが遅いためです。
ただし、POCO X7 ProはUFS 4.0という非常に高速な規格のストレージを搭載しているため、この速度差による影響は比較的小さく、メモリ拡張機能の恩恵を十分に受けることができます。
データベースの情報によれば、POCO X7 Proでは最大8GBもの容量を仮想メモリとして割り当てることが可能です。
究極モードで最高のゲーム体験を追求するのであれば、このメモリ拡張機能も忘れずに有効にしておくことを強くお勧めします。
Wild Boost機能でパフォーマンス向上

究極モードやゲームターボに加え、POCO X7 Proにはゲーミングパフォーマンスをさらに引き上げるための奥の手として「Wild Boost」という機能が備わっています。
これはゲームターボ内で設定できる、より強力な最適化機能です。
データベース内の「原神」の検証報告では、究極モードをONにしただけでは10分ほどでフレームレートに制限がかかってしまったのに対し、Wild Boostを有効にしたところ、15分間プレイし続けても最大60FPSを維持できたとされています。
これは、フレームレートの変動を抑制し、描画の安定性を確保するためのPOCO独自のチューニング技術によるものです。
Wild Boostの役割
この機能は、SoCの性能をさらに効率的にゲームへ割り当てることで、パフォーマンスの持続性を高める役割を担っていると考えられます。
特に、長時間にわたって高いフレームレートを維持したい場合には、非常に効果的な機能です。
究極モード、ゲームターボ、そしてWild Boost。
この3つを組み合わせることで、POCO X7 Proのゲーミング性能は真価を発揮すると言っても過言ではありません。
高負荷なゲームに挑戦する際は、ぜひこの機能を試してみてください。
ただし、前述の通り、これらのパフォーマンス向上機能はバッテリー消費や発熱とトレードオフの関係にあるため、その点は理解した上で使用する必要があります。
発熱やバッテリー消費などの注意点

究極モードはパフォーマンスを向上させる強力な機能ですが、その代償としていくつかの注意点が存在します。
利用する前にこれらのデメリットを理解しておくことが重要です。
主な注意点
1. 発熱量の増加
最も大きな注意点が発熱です。SoCをフルパワーで動作させるため、通常モードよりも本体が熱くなりやすくなります。データベース内の検証では、高負荷なゲームをプレイした際の表面温度が約42℃~45℃に達したという報告があります。これは、持てなくなるほどの熱さではありませんが、低温やけどなどを防ぐためにも、長時間プレイする際はケースを外したり、冷却ファンを使用したりといった対策が推奨されます。
2. バッテリー消費の増加
パフォーマンスが向上する分、バッテリーの消費も早くなります。あるレビューでは、原神を1時間プレイした際のバッテリー消費が12%だったとの報告があり、これは他のハイエンドモデルと同等か、やや多めの消費量です。外出先で長時間ゲームをプレイする予定がある場合は、モバイルバッテリーを携帯すると安心です。
故障リスクについて
「究極モードを使い続けると故障しやすくなるのでは?」と心配する声もありますが、これについて掲示板では「気にする必要はない」との意見が多数でした。
スマートフォンには温度センサーが搭載されており、異常な高温になれば自動的に性能を制限する保護機能が働くため、通常使用の範囲で究極モードが直接的な故障原因になる可能性は低いと考えられます。
これらの点から、究極モードは「ここぞ」という場面で使う短期決戦型の機能であり、常時ONにしておく設定ではないことを覚えておきましょう。