待望のApple Intelligenceがリリースされましたが、「apple intelligence ひどい 無能 不具合」といったキーワードで情報を探すユーザーが少なくありません。
期待とは裏腹に、動作が重い、突然使えなくなった、そもそもApple IntelligenceとSiriが表示されない、あるいは立ち上がらないのはなぜか、といった問題に直面している方が多いようです。
また、日本では使えないのか?、使用料は?、Apple Intelligenceはどの端末で使えるのかといった基本的な疑問も多く寄せられています。
一体何がすごい?、何ができるのかというポテンシャルへの期待がある一方で、実際のメモリ使用量の問題や、機能が無能だと感じた場合に容量 削除は可能なのか、Apple Intelligenceを消す方法はあるのか、といった現実的な課題に関心が集まっています。
この記事では、これらの疑問や不満を一つひとつ解き明かし、具体的な原因と対処法を徹底的に解説します。
ひどい・無能?Apple Intelligenceの不具合とその原因
- Apple Intelligenceはどの端末で使えるのか
- 日本では使えないのか?という疑問を解説
- 表示されない・立ち上がらないのはなぜか
- メモリ使用量が多く重いのはなぜか
- 無能と言われる機能とその理由
Apple Intelligenceはどの端末で使えるのか

Apple Intelligenceが「使えない」という問題に直面した際、まず確認すべきは、お使いのデバイスが対応しているかどうかです。
この機能は、すべてのApple製品で利用できるわけではなく、特定の高性能なプロセッサ(チップ)を搭載したモデルに限定されています。
なぜなら、Apple Intelligenceの主な特徴である「オンデバイスAI」は、ユーザーのプライバシーを守るために、多くの処理をサーバーに送らずデバイス内で完結させます。
この高度な処理を実行するには、ニューラルエンジンを備えた強力なチップの性能が不可欠だからです。
具体的には、以下の基準を満たすデバイスが必要となります。
対応機種の基準
Apple Intelligenceを利用するためには、基本的にA17 Proチップ、またはM1チップ以降を搭載したデバイスが必要です。
これにより、古いモデルのiPhoneやiPadでは機能を利用することができません。
デバイス種類 | 対応モデル | 必要なチップ |
---|---|---|
iPhone | iPhone 15 Pro, iPhone 15 Pro Max iPhone 16シリーズ全般 | A17 Pro 以降 |
iPad | iPad Pro, iPad Air | M1 以降 |
Mac | MacBook Air, MacBook Pro, iMac, Mac mini, Mac Studio, Mac Pro | M1 以降 |
このように、お使いのデバイスがリストに含まれていない場合、残念ながらApple Intelligenceの機能を使うことはできません。
これが「使えない」という不満の最も基本的な原因の一つと言えます。
日本では使えないのか?という疑問を解説

「Apple Intelligenceは日本では使えないのか?」という疑問も多く聞かれますが、結論から言うと、iOS 18.4以降のアップデートにより、日本語でも利用可能になりました。
ただし、いくつかの条件や注意点が存在します。
まず、機能が利用可能になったとはいえ、提供は段階的に行われているのが実情です。
また、すべての機能が最初から完璧に日本語環境に最適化されているわけではなく、一部の機能はまだ英語(米国)環境での利用が先行しています。
言語と地域の設定を確認
Apple Intelligenceを日本語で利用するためには、デバイスの設定が正しく行われている必要があります。以下の2点を確認してください。
- iPhoneの使用言語:「設定」→「一般」→「言語と地域」で、優先する言語が「日本語」になっているか。
- 地域:同じく「地域」が「日本」に設定されているか。
これらの設定が異なっていると、機能が利用できない、または「お住まいの国または地域ではご利用できません」というメッセージが表示されることがあります。
また、Appleは中国やEUなど一部の地域では、現地の法律や規制により機能の提供を見送っているため、海外で購入したデバイスや海外在住の場合は、その地域の提供状況を確認する必要があります。
ちなみに、Siriの言語設定も重要です。
「設定」→「Siriと検索」→「言語」が日本語になっているかも併せてチェックすると、より確実です。
表示されない・立ち上がらないのはなぜか

アップデートを済ませ、対応機種を使っているにもかかわらず、「Apple Intelligenceの項目が表示されない」「機能が立ち上がらない」という問題も報告されています。
これには、いくつかの原因が考えられます。
最も多いのは、単に機能が有効化されていないケースです。
Apple Intelligenceは自動でオンになるわけではなく、ユーザーが手動で有効にする必要があります。
手動で有効にする方法
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Siriと検索」をタップします。(OSのバージョンによっては「Apple IntelligenceとSiri」と表示されます)
- 「Apple Intelligence」のオプションを見つけ、スイッチをオンにします。
これでも表示されない場合、他の原因としてOSの軽微なバグや、Apple側のサーバーで一時的な障害が発生している可能性が考えられます。
過去には、開発者向けベータ版で大規模な障害が発生し、機能が一時的に利用できなくなる事例もありました。
試せる対処法
機能が表示されない、または立ち上がらない場合は、以下の手順を試してみてください。
- デバイスの再起動:最も簡単で効果的な方法の一つです。
- しばらく待つ:アップデート直後は、機能が完全に有効になるまで時間がかかることがあります。
- すべての設定をリセット:「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」を実行します。この操作で個人データ(写真や連絡先など)は消えませんが、Wi-Fiのパスワードなどは再設定が必要です。
これらの対処法を試しても解決しない場合は、Appleのシステムに問題が起きている可能性も視野に入れ、公式の発表を待つのが賢明です。
メモリ使用量が多く重いのはなぜか

Apple Intelligenceの利用中に、「アプリの切り替えがもたつく」「文字入力の反応が鈍い」など、デバイス全体の動作が「重い」と感じることがあります。
これはシステムの不具合ではなく、Apple Intelligenceが持つ特有の動作原理、すなわち「オンデバイスAI」が多くのメモリ(RAM)を継続的に消費するという仕様に起因しています。
重さの根本原因:プライバシーを最優先する「オンデバイス処理」
Apple Intelligenceが重いと感じられる最大の理由は、ユーザーのプライバシー保護を最優先するために、ほとんどのAI処理をインターネット上のサーバーに頼らず、iPhoneやMacの内部で完結させている点にあります。
この仕組みを「オンデバイス処理」と呼びます。
例えば、あなたが文章の要約を指示した際、そのテキストデータは外部に送信されません。
デバイスに搭載された「ニューラルエンジン」というAI専用のプロセッサが、デバイス内部で全ての計算を行います。
これにより、メールの内容や個人のメモといった機密性の高い情報が外部に漏れるリスクを根本から排除しているのです。
ただ、このプライバシー重視の設計は、デバイスに対して常に高い負荷をかけることになります。
Apple Intelligenceは、ユーザーが次に何をしようとしているかを予測したり、画面に表示されている情報を解析したりと、常にバックグラウンドで稼働し続けています。
こうした高度な処理を支えるために、デバイスのワーキングメモリであるRAMが常に一定量、AI機能によって占有されるため、結果として他のアプリが使えるリソースが減り、動作が重いと感じられるのです。
パフォーマンス低下が顕著になる状況
この「重さ」は、特に以下のような状況で体感しやすくなるでしょう。
- 複数のアプリケーションを同時に開いて作業する
- 動画編集や高画質ゲームなど、元々リソースを多く消費するアプリを利用する
- 対応機種の中でも、メモリ容量が最小構成のモデル(例:8GB RAMのM1チップ搭載機など)を使用している
前述の通り、対応機種に8GB以上の比較的大容量なメモリが要求されるのは、まさにこのためです。
しかし、その基準を満たしていても、使い方によってはメモリが圧迫され、パフォーマンスの低下に繋がる可能性があります。
ユーザー側で試せるパフォーマンス改善策
もし動作の重さが気になる場合は、以下の対策を試すことでパフォーマンスが改善される場合があります。
- 不要なアプリの完全終了:ホーム画面に戻るだけではなく、マルチタスク画面から使っていないアプリを上にスワイプして完全に終了させる。
- 定期的なデバイスの再起動:メモリ上に溜まった不要なデータをクリアし、システムをリフレッシュさせる最も効果的な方法の一つです。
- バックグラウンドアプリ更新の制限:「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」から、不要なアプリの更新をオフにすると、バックグラウンドでのメモリ消費を抑えられます。
このように考えると、Apple Intelligenceの「重さ」は、欠陥というよりもAppleの哲学の表れと言えるかもしれません。
つまり、クラウドベースで軽快に動作する他のAIサービスとは異なり、ユーザーのプライバシーという絶対的な価値を守るために、デバイスの性能を最大限に活用するというアプローチを選択した結果なのです。
無能と言われる機能とその理由

「Apple Intelligenceは無能だ」という厳しい評価が見られるのは、ユーザーの高い期待に対して、現状の機能がまだ発展途上であり、多くの限界を抱えているためです。
特に、以下の3つの点で「期待外れ」と感じるユーザーが多いようです。
1. 画像生成(Image Playground)の精度
テキストから画像を生成する機能ですが、複雑な日本語の指示を正確に理解できないことが多く、意図とは全く異なる奇妙な画像が生成されるという報告が相次いでいます。
例えば、「帽子を被ったカブトムシ」がハエのような不気味な虫になったり、「泳ぐエイ」が謎の魚になったりするケースがあり、実用性の面で課題が残ります。
2. Siriの応答能力
「賢くなった」とされるSiriですが、依然として簡単な質問に答えられなかったり、文脈を理解できずにWeb検索結果を表示するだけだったりする場面が少なくありません。
ChatGPTとの連携で高度な応答も可能ですが、基本的な応答能力そのものへの不満が「無能」という評価に繋がっています。
3. 純正アプリ以外での連携の弱さ
文章の要約や作成支援ツールは非常に便利ですが、その多くがApple純正の「メモ」や「メール」アプリに限定されています。
多くのユーザーが日常的に使用しているであろう他社製のアプリ(例:Outlook, Notion, Chrome)では利用できないため、利便性が大きく損なわれているのが現状です。
言ってしまえば、Apple Intelligenceは「Appleのエコシステム内に閉じたAI」という印象が強く、様々なツールを横断して使うヘビーユーザーほど、物足りなさを感じやすいのかもしれません。
ひどい不具合を解消 Apple Intelligence無能感の対策
- 何がすごい?Apple Intelligenceで何ができるのか
- 突然Apple Intelligenceが使えなくなった場合の対処法
- Apple Intelligenceに使用料はかかるのか
- 容量の削除とApple Intelligenceを消す方法
- ひどい・無能・不具合の総括と今後の展望まとめ
何がすごい?Apple Intelligenceで何ができるのか

不具合や物足りなさが指摘される一方で、Apple Intelligenceには日常の作業を劇的に効率化する、多くの優れた機能が搭載されています。
この機能が「何がすごいのか」を理解することで、その価値を再発見できるかもしれません。
Apple Intelligenceの真価は、OSレベルで深く統合され、ユーザーの状況をAIが理解して、自然な形でサポートしてくれる点にあります。
主な機能は以下の通りです。
主な便利機能一覧
- 作文ツール:メールやメモで、文章の書き直し、校正、要約、トーンの変更(丁寧、フレンドリーなど)をAIが提案してくれます。
- 通知の要約:ロック画面に表示される大量の通知をAIが分析し、重要なものだけを要約して表示します。
- Image Playground:簡単な指示で、オリジナルの画像や絵文字(Genmoji)を生成できます。
- 写真のクリーンアップ:写真に写り込んだ不要な人物や物を、指でなぞるだけで自然に消去できます。
- 通話の録音と要約:通話内容を録音し、自動で文字起こしと要約を作成できます(通話相手には録音中であることが通知されます)。
- 進化したSiri:より自然な会話が可能になり、画面に表示されている内容を理解して「この住所を連絡先に登録して」といった指示を実行できます。
このように、個々の機能は他のAIサービスにも存在するものかもしれませんが、これらがiPhoneやMacの基本的な操作にシームレスに溶け込んでいることこそが、Apple Intelligenceの最大の強みであり、「すごい」と言われる理由です。
突然Apple Intelligenceが使えなくなった場合の対処法

昨日まで問題なく使えていた機能が、ある日突然「使えなくなった」というケースも報告されています。
これは、主に一時的なソフトウェアの不具合や、Apple側のサーバーアップデートが原因であることが多いです。
実際に、2025年6月には、Appleのバックエンドサーバーの更新失敗が原因で、多くのベータ版ユーザーのデバイスからApple Intelligenceの機能が一時的に消えるという大規模な障害が発生しました。
このような場合、ユーザー側でできることは限られていますが、試してみる価値のある基本的な対処法がいくつかあります。
基本的な復旧手順
- デバイスを数回再起動する:最も基本的な対処法です。システムがリフレッシュされ、問題が解消されることがあります。
- 言語・地域設定の変更と再適用:「設定」で一度、言語や地域を別のものに変更して保存し、その後すぐに元の設定(日本語・日本)に戻すことで、システムに再認識させる方法です。
- iCloudとの再同期:iCloudとの同期を一時的にオフにし、再度オンにすることで、アカウント情報がリフレッシュされる場合があります。
- OSのアップデートを確認する:Appleが不具合を修正した新しいバージョンのOSをリリースしている可能性があります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を確認しましょう。
これらの方法でも解決しない場合は、Apple側の問題である可能性が高いため、慌てずに公式からのアナウンスを待つのが最善です。
また、どうしても急いでいる場合は、「Tenorshare ReiBoot」のような専門のiOSシステム修復ツールを利用する方法もありますが、使用は自己責任となります。
Apple Intelligenceに使用料はかかるのか

Apple Intelligenceの利用に関して、「使用料はかかるのか?」という心配をされる方もいますが、結論として、Apple Intelligenceの機能はすべて無料で利用できます。
これは、Appleがこの機能をiPhoneやMacといったハードウェア製品の「付加価値」として位置づけているためです。
つまり、対応デバイスを購入すれば、追加の費用なしでAI機能の恩恵を受けられる仕組みになっています。
ChatGPTとの連携に関する注意点
一点だけ注意が必要なのは、OpenAI社のChatGPTとの連携機能です。
Siriがより高度な質問に答える際などにChatGPTを利用しますが、この連携自体は無料です。
ChatGPTのアカウントを持っていなくても利用できます。
ただし、もしあなたがChatGPTの有料プラン(例:ChatGPT Plus)に加入している場合、そのアカウントをApple IDと連携させることで、有料プランならではの高度な機能や最新モデルへのアクセスといったメリットを、Siri経由でも享受できるようになります。
もちろん、連携は任意であり、強制されるものではありません。
このように、基本的な利用は完全に無料であり、より専門的な使い方をしたいユーザー向けに外部サービスとの連携オプションが用意されている、と理解しておくと良いでしょう。
容量の削除とApple Intelligenceを消す方法

「動作が重い」「機能が不要だ」と感じたユーザーから、「Apple Intelligenceを消す方法」や「容量を削除したい」という声が上がることがあります。
しかし、残念ながらApple Intelligenceをアプリのように完全にアンインストール(削除)することはできません。
なぜなら、この機能はiOSやmacOSに深く統合された、OSの根幹をなす一部だからです。
そのため、ユーザーが任意にファイルやプログラムを削除する仕組みにはなっていません。
ただし、機能を「無効化」することは可能です。機能をオフにすることで、バックグラウンドでのAI処理が停止し、メモリ消費やバッテリーへの負荷を軽減できる可能性があります。
Apple Intelligenceを無効化する手順
- 「設定」アプリを開きます。
- 「Siriと検索」(または「Apple IntelligenceとSiri」)をタップします。
- 「Apple Intelligence」の項目にあるスイッチをオフに切り替えます。
「容量の削除」という点については、機能自体がデバイスのストレージを大量に消費するわけではありません。
しかし、Image Playgroundで生成した画像や、通話の録音データなどは、もちろん保存すればその分だけ容量を使用します。
これらは写真アプリやファイルアプリから個別に削除することが可能です。
もしApple Intelligenceが不要だと感じた場合は、完全に消すことはできなくとも、設定から機能をオフにしておくのが現実的な対処法となります。