こんにちは、スマリズ運営者のNaoです。
「そろそろスマホを買い替えたいけど、どれにすればいいのか分からない…」そんな悩みを抱えている時、必ず候補に挙がってくるのがシャープのAQUOS senseシリーズですよね。
私たち日本人にとって一番身近で、機能も価格もちょうどいい「国民機」のような存在です。
でも、最新モデルのAQUOS sense10が登場して、「sense8と比べて実際どう変わったの?」「見た目は似てるけど、中身は別物って本当?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

特に毎日肌身離さず使うスマホだからこそ、手に持った時のサイズ感の違いや、長時間ゲームをした時の発熱の有無、そしてネットで噂されている「イヤホンジャックが廃止された」という点は、購入前に絶対にチェックしておきたいポイントです。
また、昨今のスマホ価格高騰の中で買い替えるなら、「あと何年使えるのか」という寿命やサポート期間も重要な判断材料になりますよね。
決して安くない買い物だからこそ、失敗したくないという気持ち、痛いほど分かります。
そこで今回は、AQUOS sense10とsense8を徹底的に比較し、スペック表の数字だけでは見えてこないリアルな使い勝手の違いについて、詳しく解説していきます。
どちらを買うべきか迷っている方の背中をそっと押せるような、役立つ情報をお届けできれば嬉しいです。
AQUOS sense8とsense10を比較し進化点を確認
まずは、AQUOS sense10とsense8の基本的なスペックや機能を比較しながら、具体的にどこが進化したのかをチェックしていきましょう。
一見すると似たようなデザインに見えるかもしれませんが、見た目は似ていても、SoCやディスプレイ、スピーカー、イヤホンジャックの有無など、使い勝手に直結する部分がいくつも更新されています。
- サイズの違いと重さの実機評価
- カメラ画質とAI機能の進化
- イヤホンジャック廃止の影響
- 発熱とバッテリー持ちを検証
- スペックや処理性能の違いを解説
サイズの違いと重さの実機評価

毎日手に持って使うスマートフォンにおいて、サイズと重さはスペック以上に大切な要素です。
「片手で操作できるか」「ポケットに入れた時に邪魔にならないか」といった点は、日々のストレスに直結しますよね。
AQUOS sense8は幅約71mmという絶妙なスリムさで、女性の手にも馴染む持ちやすさが好評でした。
対して、AQUOS sense10では幅が約73mmにサイズアップしています。
「たった2mmの違い?」と思うかもしれませんが、スマホにおける2mmは意外と大きな差です。
実際に握ってみると、sense8のような「細っ!」という感覚は薄れ、しっかりとした板を持っている感覚に近づいています。
手の小さい方だと、親指が画面の反対端まで届きにくくなったと感じるかもしれません。
しかし、サイズアップには明確なメリットもあります。
実は、本体の高さ(縦の長さ)はsense10の方が約4mm短くなっているんです。
sense8は縦にひょろ長い印象がありましたが、sense10は縦の長さが約149mmに抑えられたことで、重心バランスが良くなり、手に持った時に頭でっかちな感覚がなくなりました。
ズボンの前ポケットに入れた時も、スマホが飛び出しにくく、座った時に太ももに突っ張る感じが軽減されています。
重さについての評価
重さに関しては、sense10が約166g、sense8が約159gと、わずか7gの増加に留まっています。
最近のスマホは200gを超えるものも珍しくない中で、バッテリー容量はsense8・sense10ともに5,000mAhのままなのに、sense10はスピーカーの強化などをしつつも約166gの軽さに収まっているのは驚異的です。
長時間YouTubeを見たり、漫画アプリを読んだりしても手首が疲れないこの「軽さ」は、AQUOS senseシリーズが選ばれ続ける最大の理由ですね。
カメラ画質とAI機能の進化
カメラについては、どちらも大型の1/1.55インチイメージセンサーを搭載しており、夜景もきれいに撮れる実力派です。
しかし、ハードウェアが同じでも画質が同じとは限りません。
画像処理エンジンは、sense8が「ProPix5」、sense10が「ProPix」と仕様表に記載されており、世代表記そのものが変わっています。
さらにAIを活用した撮影機能が大幅に強化されています。
特に進化を感じるのが「超広角カメラ」です。
sense8の超広角カメラは800万画素とお世辞にも高画質とは言えませんでしたが、sense10では一気に5030万画素へと高画素化しました。
これにより、旅行先で広大な風景写真を撮った時の木の葉の一枚一枚や、建物のディテールまでくっきりと描写されます。
また、画素数に余裕ができたことで、超広角カメラを使ってマクロ撮影(接写)のような写真を撮っても画質が荒れにくくなりました。
AIによる便利機能「ショーケースモード」
私が試して感動したのが、新機能の「ショーケースモード」です。
水族館や博物館でガラス越しに展示物を撮影する際、どうしてもガラスに自分の服や室内の照明が反射して写り込んでしまいますよね。
sense10なら、AIがその反射を認識して自動的に除去・低減してくれるんです。
これまでは後から加工アプリで消していた手間が、シャッターを切るだけで解決するのは魔法のようです。
料理を認識して影を消してくれる機能なども含め、難しい設定をしなくてもAIが自動で「失敗しない写真」に仕上げてくれるのがsense10の強みです。

さらに、インカメラ(自撮り用カメラ)も800万画素から3200万画素へと大幅スペックアップ。
最近はビデオ通話やオンライン会議でスマホを使う機会も増えていますが、自分の顔色が明るく、鮮明に相手に伝わるのは大きなメリットです。
イヤホンジャック廃止の影響

ここが今回の比較で最も賛否が分かれる、そして購入前に覚悟しておくべきポイントかもしれません。
AQUOS sense8まで頑なに搭載され続け、多くのユーザーに愛されていた3.5mmイヤホンジャックが、AQUOS sense10ではついに廃止されました。
廃止の理由は公式には語られていませんが、おそらくバッテリーの大容量化やスピーカーのステレオ化に伴う内部スペースの確保、そして防水防塵性能の維持といった設計上のトレードオフだと思われます。

しかし、有線イヤホンを愛用している方にとっては大きな痛手であることは間違いありません。
有線イヤホンを使うためには、充電口(USB-Cポート)に変換アダプタを挿す必要があります。
しかし、これにはいくつかのデメリットがあります。
まず、充電ポートが埋まってしまうため、「充電しながら音楽を聴く」「モバイルバッテリーで給電しながら有線ヘッドホンでゲームをする」といった使い方が難しくなります。
分岐ケーブルを使えば可能ですが、荷物が増えてスマートではありません。
音ゲーマーや動画派への注意点
リズムゲーム(音ゲー)をプレイする方にとって、ワイヤレスイヤホンの遅延は命取りです。
sense10で音ゲーをするなら、DAC内蔵の高品質なUSB-C変換アダプタを用意するか、遅延の少ないゲーミングモード搭載のワイヤレスイヤホンを探す必要があります。
これを機に、ハイレゾ相当の高音質コーデック(LDACやaptX Adaptive)に対応した完全ワイヤレスイヤホンへの移行を検討するのも一つの手かもしれません。
仕様表上、Bluetoothはsense10がVer.5.2、sense8がVer.5.1なので、世代としては一段新しくなっています。
発熱とバッテリー持ちを検証
「性能が上がると発熱もしやすくなるのでは?」「バッテリー持ちが悪くなるのでは?」という心配もあるかと思いますが、AQUOS sense10はその点も非常に優秀です。
搭載されているチップ「Snapdragon 7s Gen 3」は、処理能力が高いだけでなく電力効率も優れています。
そして何より、ディスプレイ技術の進化がバッテリー持ちに貢献しています。
sense10はリフレッシュレートが1~240Hz可変とされていて、条件によっては120Hz更新に連動した黒画面挿入で240Hz相当の表示状態変化を実現する、という注記が入っています(アプリ側仕様で240Hz相当にならない場合もあり)。
電子書籍を読んでいる時や画面が止まっている時は1Hz(1秒に1回)まで駆動を落とし、徹底的に無駄な電力消費をカットします。
| 機種名 | バッテリー容量 | 充電速度 | 発熱対策 |
|---|---|---|---|
| AQUOS sense10 | 5000mAh | 最大36W | ダイレクト給電対応 |
| AQUOS sense8 | 5000mAh | 最大18W | ダイレクト給電対応 |
また、シャープ独自の機能である「インテリジェントチャージ」も引き続き搭載されています。
これは、ゲーム中や動画視聴中に充電器を繋いでも、バッテリーを介さずにシステムへ直接電力を供給する「ダイレクト給電」機能を含んでいます。
公式説明では、ダイレクト給電は内蔵電池への充電を行わず端末に直接電力を供給し、発熱や電池への負担を軽減する仕組みとされています(電池残量が少ない場合は一定量まで充電される場合がある旨の説明もあります)。
「スマホを長く大切に使いたい」と考えるユーザーにとって、3年後のバッテリー健康度を守ってくれるこの機能は本当に頼もしい存在です。
充電まわりは、sense10が給電W数36W/充電時間約90分と明記されています。
一方sense8は充電時間約160分の記載はありますが、給電W数は公式仕様表では明記されていません。
忙しい朝の支度時間や、出かける前のわずか30分で1日使えるだけの電力を回復できるようになったのも、地味ながら嬉しい進化点ですね。
スペックや処理性能の違いを解説
スマホの頭脳であるSoC(チップセット)は、sense8の「Snapdragon 6 Gen 1」から、sense10では「Snapdragon 7s Gen 3」へと明確にクラスアップしました。
sense8でも日常使いには十分な性能でしたが、重いWebサイトの読み込みや、アプリの切り替え時にほんの一瞬「待つ」感覚がありました。
sense10ではその「待ち時間」がほぼ解消され、指に吸い付くように画面が動きます。
特に地図アプリのスクロールや、SNSの画像読み込みなどでその差を体感できるでしょう。
Antutuベンチマークなどのスコアで見ても大幅に向上しており、これまでは設定を下げないと厳しかった3Dゲーム(原神やスターレイルなど)も、標準画質程度なら快適に遊べるレベルに進化しています。
さらに特筆すべきは、メモリ(RAM)とストレージ(ROM)の選択肢が増えたことです。
sense8は基本的に6GB/128GB一択でしたが、sense10のSIMフリー版などではRAM 8GB / ROM 256GBという大容量モデルが選べます。
RAM 8GBモデルのメリット
Androidスマホにおいて、メモリ(RAM)の容量は快適さに直結します。
RAMが6GBから8GBに増えると、裏で開いているアプリが勝手に終了(タスクキル)されることが減ります。
例えば、「攻略サイトを見ながらゲームをする」「YouTubeを見ながらLINEを返す」といったマルチタスク操作をする時に、アプリがいちいち再起動せずにサクサク切り替わるのは本当に快適です。
長く使うことを考えるなら、予算が許す限り8GB/256GBモデルを選ぶのが正解かなと思います。
sense8とsense10の比較から選ぶべき機種
ここまでスペック的な違いを見てきましたが、ここからは「実際の使い心地」や「長く使うための視点」で、sense8とsense10のどちらを選ぶべきか深掘りしていきましょう。
カタログスペックには表れない「体験の差」こそが、買い替えの決め手になります。
- ステレオスピーカーの音質評価
- いつまで使えるかサポート期間
- ケースの互換性と外観の変化
- Pixel 9aとどちらがおすすめか
- AQUOS sense8とsense10の比較まとめ
ステレオスピーカーの音質評価

私が個人的に一番感動した進化点であり、これのためだけに買い替えても良いと思っているのがスピーカーです。
AQUOS sense8の最大の弱点、それは「モノラルスピーカー」でした。画面はきれいなのに、横持ちでYouTubeやNetflixを見ると、音が片側(下側)からしか聞こえず、違和感がありましたよね。
AQUOS sense10では、ついにこの課題が解消され、本体の上下にスピーカーを搭載したステレオスピーカーになりました!しかも、ただ2つになっただけではありません。
筐体内部にスピーカー専用の空間(ボックス構造)を確保したことで、音の厚みや低音の迫力が段違いに良くなっています。

実際に映画の予告編を再生してみると、左右への音の広がりがしっかりと感じられ、セリフもクリアに聞こえます。
FPSゲームをする方にとっても、敵の足音が右から聞こえるか左から聞こえるかが分かるようになるので、プレイの質が上がります。
「スマホで動画をよく見る」「家事をしながら音楽を流す」という方は、sense10にすることで生活の質がワンランクアップすること間違いなしです。
いつまで使えるかサポート期間
スマホは決して安い買い物ではないので、できるだけ長く使いたいですよね。
「せっかく買ったのに、すぐOSが古くなってアプリが使えなくなった」なんて事態は避けたいものです。
AQUOS senseシリーズはその点も安心で、sense10もsense8と同様に最大3回のOSバージョンアップと、最大5年間のセキュリティアップデートが保証されています。
「sense8と同じなら買い替えなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、ここで効いてくるのが「基礎スペックの差」です。
Android OSはバージョンが上がるごとに機能が増え、システム自体が少しずつ重くなっていく傾向があります。
sense10は最新のSnapdragon 7s Gen 3を搭載し、メモリにも余裕があるため、3年後、4年後にAndroid 18や19へアップデートしたとしても、動作がもっさりすることなく快適に動き続ける「余力」があります。(出典:シャープ『AQUOS sense10の特長 – スペック』)

ケースの互換性と外観の変化

現在AQUOS sense8を使っていて買い替えを検討している方は、「今使っているお気に入りのケースは流用できるの?」と気になりますよね。
残念ながら、結論から言うとケースの互換性はありません。
先ほど解説した通り、sense10は幅が約2mm広くなり、高さが約4mm短くなっています。
無理やり入れようとしても入りませんし、カメラユニットの形状やボタンの位置も微妙に変更されています。
また、最近のスマホケースは本体にピッタリフィットするように作られているため、数ミリの差は致命的です。
sense10を購入する際は、必ずsense10専用の新しいケースと保護フィルムをセットで予算に入れておきましょう。
発売直後は種類が少ないこともありますが、AQUOS senseシリーズは人気機種なので、すぐに100円ショップやAmazonで豊富な種類のケースが出回るはずです。
個人的には、せっかくの美しいアルミボディと新色を楽しむために、透明なクリアケースを選ぶのがおすすめです。
Pixel 9aとどちらがおすすめか
この価格帯のスマホを検討する際、必ず比較対象になるのがGoogleの「Pixel aシリーズ(Pixel 9a等)」です。
どちらも魅力的ですが、得意とする分野が全く異なります。
| 比較項目 | AQUOS sense10 | Google Pixel aシリーズ |
|---|---|---|
| 軽さ・持ちやすさ | ◎ (約166g) | △ (例:Pixel 9aは186g) |
| バッテリー持ち | ◎ (驚異的なスタミナ) | ◯ (標準的) |
| ストレージ拡張 | ◎ (microSDカード対応) | × (非対応・クラウド必須) |
| カメラ・AI | ◯ (見たままをきれいに) | ◎ (消しゴムマジック等の編集) |
| 生体認証 | ◎ (顔・指紋ともに高速) | ◯ (画面内指紋の相性あり) |
Pixelシリーズの強みは、Google純正のAI機能(消しゴムマジックや翻訳機能など)と、圧倒的に早いアップデート提供です。
しかし、ハードウェアとしての「道具」としての使い勝手はAQUOS sense10に軍配が上がります。
特に「microSDカードが使えること」と「軽いこと」は、Pixelにはない絶対的な強みです。
写真や動画をSDカードに保存してパソコンに移したり、機種変更時にカードを差し替えるだけでデータを移行したりできるのは、昔ながらの便利さがあります。
「とにかくバッテリー持ち重視」「SDカードを使いたい」「重いスマホは手が疲れる」という方は、迷わずAQUOS sense10を選ぶべきです。
AQUOS sense8とsense10の比較まとめ
最後にまとめです。
AQUOS sense10は、sense8の良いところである「1週間持つとも言われる電池持ち」「MIL規格準拠の丈夫さ」「圧倒的な軽さ」をしっかりキープしつつ、これまでの弱点だった「モノラルスピーカー」「画面の滑らかさ」「充電速度」を完璧に克服した、まさに完成形のミドルレンジスマートフォンと言えます。

もしあなたが現在AQUOS sense8を使っていて、通話とLINE、Web検索がメインで、特に不満がなければ無理に買い替える必要はありません。
sense8も依然として現役で戦える素晴らしい機種です。
しかし、「スマホで動画をもっといい音で楽しみたい」「ゲームをカクつきなく快適に遊びたい」「旅行先で超広角カメラを使って最高の一枚を撮りたい」という欲求が少しでもあるなら、sense10への買い替えは間違いなく満足できる投資になります。
価格差以上の体験の進化が、そこには必ずあります。
最後に

スマホは毎日触れるパートナーです。
自分に必要な機能(SDカードやイヤホンジャックの優先度など)と予算を照らし合わせて、後悔のない選択をしてくださいね。
この記事が、あなたの新しい相棒選びの参考になれば幸いです!

