XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行で、スムーズに完了できるか不安に感じる人は多い。
特に、ケーブルの選び方や、移行後に一部のデータが正しく反映されない問題は避けたいところだ。
もしデータがうまく移行されなかった場合、あとからやり直しができるのかも気になるポイントだろう。
また、LINEや電子マネーなどのアプリのデータを正しく引き継ぐことも重要だ。
しかし、すべてが移行できるわけではなく、中には移行できないものも存在する。
本記事では、XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行を成功させるための手順や、移行できなかったデータへの対処方法を詳しく解説する。
データ移行ができない場合のトラブルシューティングも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
XperiaからGoogle Pixelへデータ移行の手順
- データ移行に必要なケーブルと準備
- アンドロイド同士でデータ移行する方法
- Xperiaの全データを移行するためのポイント
- データ移行できないものは何か?
- データ移行後にやるべき設定と確認事項
- データ移行がうまくいかない時の対処法
データ移行に必要なケーブルと準備

XperiaからGoogle Pixelへデータ移行を行う際には、適切なケーブルと事前準備が重要です。
準備が整っていないと、スムーズに移行できなかったり、途中でトラブルが発生する可能性があります。
そこで、ここでは必要なケーブルと移行前に確認すべきポイントについて解説します。
まず、データ移行には「USB-C to USB-Cケーブル」または「USB-C to USB-Aケーブル+変換アダプター」が必要です。
Google Pixelには、通常「クイックスイッチアダプター」という変換アダプターが付属しており、これを使うことでXperiaと接続できます。
ただし、古いXperiaモデルの中にはMicro USB端子を採用しているものもあるため、その場合は「Micro USB to USB-Cアダプター」を用意する必要があります。
適切なケーブルがないと、物理的に接続できず、データ移行が行えません。
次に、移行作業前の準備についても押さえておきましょう。
まず、両方のスマートフォンのバッテリーを十分に充電しておくことが大切です。
データ移行には時間がかかることがあり、途中でバッテリーが切れると移行が中断されてしまいます。
また、XperiaのOSが最新バージョンにアップデートされていることを確認しましょう。
古いOSでは、データ移行の互換性に問題が生じる場合があります。
さらに、Googleアカウントのログイン情報を確認しておくことも必要です。
Google Pixelにデータを移行する際には、Googleアカウントが必要となるため、ログイン情報を事前に確認しておけば、移行作業がスムーズに進みます。
また、Wi-Fi環境も安定した状態にしておくことが望ましいです。
USBケーブルで直接移行する方法が推奨されていますが、一部のデータはクラウド経由で同期されるため、インターネット接続が必要になる場面もあります。
このように、適切なケーブルを用意し、事前に必要な準備を行うことで、XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行をスムーズに進めることができます。
万が一、対応するケーブルが手元にない場合は、事前に家電量販店やオンラインショップで購入しておくと安心です。
アンドロイド同士でデータ移行する方法
XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行は、基本的にAndroid同士のデータ転送方法と同じ手順で行われます。
Googleが提供する移行ツールを利用することで、多くのデータを簡単にコピーできるため、特別な技術は必要ありません。
ここでは、主に2つの方法について解説します。
1つ目の方法は「USBケーブルを使った移行」です。
この方法では、Google Pixelに同梱されている「クイックスイッチアダプター」と適切なUSBケーブルを使用します。
手順は以下の通りです。
Google Pixelの電源を入れ、セットアップ画面を表示させる。
XperiaとGoogle PixelをUSBケーブルで接続する。
画面の案内に従い、データ移行のオプションを選択する。
転送したいデータを選択し、コピーを開始する。
データ移行が完了したら、XperiaとPixelを切断し、セットアップを完了させる。
USBケーブルを利用する方法は、転送速度が速く、データの損失が少ないというメリットがあります。
また、インターネット環境に依存しないため、Wi-Fiが不安定な場所でも安心して移行できます。
2つ目の方法は「Wi-Fiを使ったワイヤレス移行」です。
この方法では、Googleアカウントを利用してクラウド経由でデータを転送します。
手順は以下の通りです。
XperiaとGoogle Pixelの両方をWi-Fiに接続する。
Xperiaの「設定」から「バックアップと同期」を開き、Googleアカウントにデータをバックアップする。
Google Pixelをセットアップし、同じGoogleアカウントでログインする。
クラウドにバックアップされたデータをGoogle Pixelにダウンロードする。
Wi-Fiを使う方法のメリットは、ケーブルが不要で手軽に行える点です。
ただし、転送速度が遅くなる可能性があり、特に大容量のデータを移行する場合は時間がかかります。
また、OSのバージョンが古いとワイヤレス移行がサポートされていないケースもあるため、事前に確認が必要です。
どちらの方法を選ぶかは、手元に適切なUSBケーブルがあるか、Wi-Fi環境が整っているかによって決まります。
確実に移行したい場合は、USBケーブルを使用する方法が推奨されます。
Xperiaの全データを移行するためのポイント

XperiaからGoogle Pixelへデータを移行する際、単に写真や連絡先をコピーするだけでは不十分です。
スマートフォンには、アプリの設定や電子マネー、ワンタイムパスワードなど、さまざまなデータが保存されているため、移行作業を確実に行うためのポイントを押さえておくことが重要です。
まず、Google Pixelに移行できるデータと移行できないデータを把握しておきましょう。
基本的に、Googleアカウントに紐づいているデータ(連絡先、カレンダー、Gmail、Googleフォトの写真など)は、Googleアカウントにログインするだけで自動的に同期されます。
一方で、移行できないデータとしては、LINEのトーク履歴、モバイルSuicaの電子マネー残高、銀行のワンタイムパスワードアプリなどが挙げられます。
これらは、事前にバックアップを取るか、専用の引き継ぎ手順を行う必要があります。
次に、Xperiaの内部ストレージに保存されているデータにも注意が必要です。
Google PixelはSDカードに対応していないため、Xperiaに挿入していたSDカードのデータは、移行前に内部ストレージへコピーするか、Googleドライブやパソコンを経由して移行する必要があります。
特に、写真や動画などの大容量データは、Googleフォトのクラウドストレージを活用するとスムーズに移行できます。
また、ゲームアプリや会員証アプリなど、ログインが必要なアプリについても確認しておきましょう。
最後に、データ移行後はXperiaをすぐに初期化しないことが大切です。
Google Pixelに正常に移行されたことを確認し、アプリの動作やデータの整合性をチェックしたうえで、問題がなければXperiaを初期化しましょう。
以上のポイントを押さえておけば、XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行をスムーズに進めることができます。
データ移行できないものは何か?
XperiaからGoogle Pixelへデータ移行をする際、ほとんどのデータはスムーズに転送できますが、一部のデータは移行ができません。
事前に移行できないデータを把握しておかないと、機種変更後に「大切なデータが消えてしまった」といったトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、移行できないものとその対策について解説します。
まず、スマートフォンの設定情報やカスタマイズ内容の多くは移行できません。
例えば、ホーム画面のレイアウトやウィジェットの配置、壁紙、着信音などはGoogleアカウントではバックアップされないため、移行後に再設定が必要です。
また、指紋認証や顔認証のデータも新しい端末には引き継がれないため、Google Pixelで改めて登録する必要があります。
次に、アプリごとのデータも注意が必要です。
基本的に、Google Playストアから再インストールできるアプリは自動的に新しいスマホにインストールされますが、アプリ内の設定やデータは引き継がれないことが多いです。
特に、LINEのトーク履歴、ゲームアプリの進行状況、ワンタイムパスワードを利用する銀行アプリなどは、個別に引き継ぎ作業が必要です。
これらのデータは各アプリの設定メニューからバックアップを行い、Googleドライブやクラウドサービスを利用して新しい端末へ復元するのが一般的です。
また、Googleアカウントに紐づいていないデータも移行ができません。
例えば、Googleフォトにバックアップしていない写真や動画、Googleアカウントに同期していない連絡先、SDカードに保存されているデータなどは手動で移行する必要があります。
特に、Google PixelはSDカードに対応していないため、XperiaのSDカード内のデータは事前にGoogleドライブやパソコンにバックアップしておくと安心です。
このように、XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行では、すべてのデータが自動的に移行できるわけではありません。
重要なデータを失わないためには、事前に移行できるデータとできないデータを把握し、必要に応じて手動でバックアップや移行作業を行うことが大切です。
データ移行後にやるべき設定と確認事項

XperiaからGoogle Pixelへデータ移行が完了したら、すぐに使い始めるのではなく、いくつかの設定を確認し、必要な調整を行うことが重要です。
データ移行後に正しく設定を行わないと、一部の機能が正常に動作しなかったり、意図しないトラブルが発生する可能性があります。
ここでは、データ移行後にやるべき設定と確認事項について詳しく解説します。
まず、Googleアカウントの同期設定を確認しましょう。
データ移行が完了しても、Googleアカウントの同期が適切に行われていないと、連絡先やカレンダーの予定、Gmailのメールが正しく反映されないことがあります。
Google Pixelの「設定」から「アカウントと同期」を開き、Googleアカウントが正しく追加され、すべてのデータが同期されているかをチェックしましょう。
次に、アプリの動作確認を行います。
Google Pixelではアプリが自動的にインストールされますが、アプリごとのログインが必要な場合があります。
特に、LINEや銀行アプリ、電子マネーアプリなどは、再度ログインが必要になるため、アカウント情報を用意しておきましょう。
また、ワンタイムパスワードを利用するアプリは、旧端末での設定解除と新端末での再設定が必要になるため、事前に各アプリの公式サイトで手順を確認しておくとスムーズです。
また、通知設定やサウンド設定の見直しもおすすめです。
XperiaとGoogle Pixelでは、通知の表示方法や音の設定が異なることがあります。
例えば、通知の優先度やバイブレーションの強さ、着信音の種類などがデフォルト設定に戻っていることがあるため、自分の使いやすい設定に変更しましょう。
さらに、Wi-FiやBluetoothの接続設定も移行されない場合があるため、再度設定することを忘れないようにしましょう。
最後に、不要なデータがないか確認し、Xperiaの初期化を行うかどうかを検討します。
データ移行が完了した後でも、しばらくはXperiaを手元に残し、問題がないことを確認したうえで初期化するのが安全です。
ただし、Googleストアの下取りプログラムを利用する場合は、期限内にスマホを発送する必要があるため、早めに作業を済ませましょう。
このように、データ移行が終わった後も、各種設定の確認や調整を行うことで、Google Pixelを快適に利用できます。
データ移行がうまくいかない時の対処法
XperiaからGoogle Pixelへデータ移行を行う際、思うようにデータが移行されないことがあります。
その原因はさまざまですが、適切な対処法を知っておけば、トラブルが発生してもスムーズに解決できます。
ここでは、データ移行がうまくいかない場合の対処法を詳しく解説します。
まず、USBケーブルを使用した移行がうまくいかない場合は、接続環境を確認しましょう。
ケーブルがしっかりと接続されているか、正しい変換アダプターを使用しているかを再チェックしてください。
また、使用しているケーブルがデータ転送に対応していない可能性もあります。
充電専用のケーブルではデータ転送が行えないため、Google Pixelの付属ケーブルや、データ転送対応のUSBケーブルを使用してください。
Wi-Fi経由での移行が進まない場合は、インターネット環境を見直す必要があります。
Wi-Fiの接続が不安定だったり、通信速度が遅い場合、データ転送が途中で止まってしまうことがあります。
そのため、可能であれば安定したWi-Fi環境で作業を行うか、USBケーブルを使った移行方法に切り替えてみましょう。
また、データのコピーが途中で止まってしまう場合は、一度スマホを再起動し、もう一度移行手順を試してみるのも有効です。
特に、移行中に「お使いのスマートフォンには対応していない可能性があります」というエラーメッセージが表示された場合は、OSのバージョンを確認してください。
Android OSが古いと、データ移行が正常に行えないことがあります。
XperiaとGoogle Pixelの両方を最新のOSにアップデートしたうえで、再度移行を試みましょう。
さらに、一部のデータが移行できていない場合は、手動での移行を検討する必要があります。
例えば、Googleフォトにバックアップしていない写真や、Googleアカウントに同期していない連絡先は、自動では移行されません。
このようなデータは、GoogleドライブやPCを使って手動で移行するのが最適です。
データ移行がうまくいかない原因はさまざまですが、ケーブルやWi-Fiの環境を見直し、スマホのOSを最新にすることで、多くのトラブルは解決できます。
それでも移行ができない場合は、手動でデータを移行する方法を試し、必要な情報を確実に引き継ぎましょう。
XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行で困った時の対策
- データ移行をあとからやり直しする方法
- アプリのデータ移行はどうする?
- Google Pixelに移行できないものとその対処法
- データ移行できない時に試すべきこと
- 移行後のトラブルを防ぐための注意点
データ移行をあとからやり直しする方法

XperiaからGoogle Pixelへデータ移行を行った後、「一部のデータが移行できていなかった」「途中でエラーが発生してしまった」といった問題が起こることがあります。
このような場合、データ移行をやり直すことが可能です。
ただし、方法によっては一度Google Pixelをリセットする必要があるため、適切な手順を理解しておくことが重要です。
ここでは、データ移行をあとからやり直す方法について解説します。
まず、データ移行のやり直しには2つの方法があります。
一つ目は「Googleアカウントの同期を利用する方法」です。
Googleアカウントに連絡先やカレンダー、Gmailのデータがバックアップされている場合、Google Pixelの設定アプリから「アカウントとバックアップ」を開き、再同期を行うことでデータを復元できます。
この方法は、主にGoogle関連のデータを移行し直す際に有効です。
二つ目は「Google Pixelを初期化して、最初からデータ移行をやり直す方法」です。
すべてのデータを再度移行したい場合は、Google Pixelを工場出荷状態に戻すことで、新規セットアップ時に再びXperiaと接続し、データ移行を行うことができます。
手順は以下の通りです。
Google Pixelの「設定」アプリを開く
「システム」→「リセットオプション」を選択
「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」をタップ
スマホが初期化された後、電源を入れてセットアップを開始
XperiaとGoogle PixelをUSBケーブルで接続し、データ移行を再実行
この方法では、すでにGoogle Pixelに保存されているデータも消去されるため、必要なデータはGoogleドライブやパソコンにバックアップしておくことが推奨されます。
また、特定のアプリや写真、動画などのデータだけを移行し直したい場合は、手動でのデータ転送が最も簡単です。
例えば、Googleフォトにバックアップしていなかった写真がある場合は、XperiaからGoogleドライブを経由してGoogle Pixelにコピーすることができます。
このように、データ移行のやり直しは状況によって異なる方法を選択できます。
すべてのデータを再移行したい場合は初期化、部分的に修正したい場合はGoogleアカウントの同期や手動転送を活用するとよいでしょう。
アプリのデータ移行はどうする?
XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行では、アプリ自体のインストールは自動的に行われますが、アプリごとのデータや設定は別途移行作業が必要になることがあります。
特に、ログインが必要なアプリや、個別のバックアップが求められるアプリについては注意が必要です。
ここでは、アプリのデータ移行の方法について詳しく説明します。
まず、多くのアプリはGoogleアカウントにデータが紐づいているため、新しいGoogle Pixelで同じGoogleアカウントにログインすれば、アプリの設定やデータが自動的に復元されます。
ただし、すべてのアプリがこの方法で完全に移行できるわけではありません。
例えば、LINEやモバイルSuica、銀行アプリなどは、機種変更前に特別な手続きが必要です。
LINEのデータ移行
LINEのトーク履歴を引き継ぐには、事前にXperiaでバックアップを取る必要があります。手順は以下の通りです。
- XperiaのLINEアプリを開く
- 「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」を選択
- Googleドライブにバックアップを保存
- Google PixelにLINEをインストールし、同じアカウントでログイン
- 「バックアップから復元」を選択し、トーク履歴を復元
電子マネーや銀行アプリの移行
モバイルSuicaやモバイルPASMOなどの電子マネーアプリは、事前に旧スマホで「サーバーへデータを預ける」操作を行い、新しいスマホで受け取る必要があります。銀行アプリも、ワンタイムパスワードを発行するタイプのものは、旧端末での利用解除と新端末での再設定が必要になるため、各アプリの公式サイトで移行手順を確認しましょう。
ゲームアプリのデータ移行
ゲームアプリについては、アカウントに紐づいているものと、端末内にデータが保存されるものがあります。前者は、Google PlayゲームやSNS連携を利用すれば、新端末でログインするだけでデータが復元されます。一方、後者は移行できないケースがあるため、ゲーム内の「データ引き継ぎ」機能を使うか、運営サポートに問い合わせるのが確実です。
このように、アプリのデータ移行はアプリごとに異なるため、事前に必要な手続きを確認し、バックアップを取ることが重要です。
特にLINEや電子マネー、銀行アプリなどは慎重に手続きを行いましょう。
Google Pixelに移行できないものとその対処法

XperiaからGoogle Pixelへデータを移行する際、一部のデータは自動的に転送されません。
これらのデータを移行しないまま機種変更を完了すると、後から「大切なデータが消えてしまった」と気づくこともあります。
ここでは、Google Pixelに移行できないものと、その対処法について解説します。
移行できないもの一覧
以下のデータは、XperiaからGoogle Pixelへ自動で移行できません。
- ホーム画面のレイアウト(ウィジェット、アイコンの配置など)
- 指紋認証や顔認証のデータ
- 一部のアプリ内データ(例:LINEのトーク履歴、ゲームのセーブデータ)
- SDカード内のデータ(Google PixelはSDカード非対応)
- Google Playストア以外からインストールしたアプリ
- Wi-FiやBluetoothの接続情報
- 各種電子マネーの残高
- ワンタイムパスワードアプリのデータ
移行できないデータの対処法
これらのデータを新しいGoogle Pixelで再設定する方法を紹介します。
- ホーム画面のレイアウト
Google PixelにはXperiaのホーム画面設定を移行する機能がないため、手動で再設定が必要です。移行前にスクリーンショットを撮っておくと、同じ配置を再現しやすくなります。 - 指紋認証・顔認証の再登録
Google Pixelに移行後、「設定」→「セキュリティ」から新しい指紋や顔データを登録しましょう。 - SDカード内のデータ移行
Google PixelはSDカードを挿入できないため、Xperiaの内部ストレージにコピーするか、GoogleドライブやPCに保存して手動で移行します。 - 電子マネー・ワンタイムパスワードの再設定
モバイルSuicaなどは、旧端末で退会処理をしてから新端末で再登録します。ワンタイムパスワードアプリは、旧端末の設定を解除し、新端末で再設定する必要があります。
このように、Google Pixelへ移行できないデータも、適切な方法を取ることで引き継ぐことができます。
事前に準備し、必要なバックアップを取ることで、スムーズに機種変更を進めましょう。
データ移行できない時に試すべきこと
XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行がうまくいかない場合、原因を特定し適切な対処を行うことで、スムーズに移行を完了できる可能性があります。
データ移行が進まない、エラーメッセージが表示される、特定のデータが移行されないといった問題が発生した場合は、以下の手順を試してみましょう。
1. スマートフォンを再起動する
データ移行が途中で止まったり、エラーメッセージが表示されたりする場合は、一度XperiaとGoogle Pixelの両方を再起動してください。スマートフォンの一時的な不具合が原因であることも多く、再起動することで問題が解決することがあります。
2. USBケーブルと変換アダプターを確認する
USBケーブルを使ってデータ移行を行っている場合、ケーブルやアダプターが適切に接続されているか確認しましょう。特に、Xperiaの充電端子がMicro USBの場合、USB-C変換アダプターを使用する必要があります。また、充電専用のケーブルではデータ転送ができないため、Google Pixelに付属している「クイックスイッチアダプター」や、データ転送対応のUSBケーブルを使用することが重要です。
3. OSを最新バージョンに更新する
古いOSを使用していると、データ移行機能が正常に動作しないことがあります。XperiaとGoogle Pixelの「設定」→「システム」→「ソフトウェアアップデート」から、最新のバージョンに更新してから再度移行を試してみてください。
4. Wi-Fi環境をチェックする
Wi-Fiを利用してデータ移行を行う場合、ネットワーク環境が不安定だと途中で転送が停止してしまうことがあります。可能であれば、高速で安定したWi-Fi環境のもとで再試行してください。通信が不安定な場合は、USBケーブルを使った移行方法に切り替えるのも有効です。
5. Googleアカウントの同期を手動で行う
Googleアカウントに紐づいている連絡先やカレンダー、Googleフォトのデータが正しく移行されていない場合は、Google Pixelの「設定」→「アカウントとバックアップ」から手動で同期を行いましょう。特に、GoogleドライブやGmailのデータは自動同期に時間がかかることがあるため、手動での同期を試すことで解決する場合があります。
6. 移行できないデータは手動でコピーする
すべてのデータが自動的に移行できるわけではありません。たとえば、Google Playストア以外からインストールしたアプリ、SDカード内のデータ、特定のアプリの設定情報などは、手動で移行する必要があります。これらのデータは、Googleドライブやパソコンを使ってバックアップを取り、手動でGoogle Pixelへコピーするのが確実です。
7. データ移行をやり直す
上記の方法を試しても問題が解決しない場合は、Google Pixelを初期化し、再度データ移行を試してみましょう。Google Pixelの「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を実行した後、XperiaとUSBケーブルで接続し、移行をやり直すことで改善することがあります。
データ移行がうまくいかない場合でも、適切な対処を行えば解決できるケースがほとんどです。
焦らず、一つずつ原因を確認しながら対応することが大切です。
移行後のトラブルを防ぐための注意点

XperiaからGoogle Pixelへのデータ移行が完了した後も、正しく設定が行われていなかったり、データが一部欠落していたりすると、トラブルが発生することがあります。
特に、アプリのログイン情報や電子マネーの残高などは慎重に扱う必要があります。
ここでは、移行後のトラブルを防ぐために注意すべきポイントを紹介します。
1. データが正しく移行されたか確認する
データ移行後は、連絡先、カレンダー、写真、アプリデータなどが正しくコピーされているか確認しましょう。Google Pixelの「設定」→「アカウントとバックアップ」→「バックアップと復元」を開き、同期状況をチェックすることで、Googleアカウントのデータが完全に移行されているか確認できます。
2. アプリのログイン情報を再設定する
データ移行後、アプリが自動的にインストールされても、一部のアプリは再ログインが必要になります。特に、LINE、銀行アプリ、サブスクリプションサービス(Netflix、Spotifyなど)は、移行後に再ログインを求められることが多いため、事前にログイン情報をメモしておくとスムーズです。
3. 電子マネーや決済アプリの設定を確認する
モバイルSuica、モバイルPASMO、楽天Edy、PayPayなどの電子マネーアプリは、機種変更後に再設定が必要になります。これらのアプリは、旧端末でデータをサーバーに預け、新端末で受け取るという手続きが必要になるため、移行前に必ず公式サイトの手順を確認しましょう。
4. 重要なデータのバックアップを取る
データ移行後でも、トラブルを避けるためにバックアップを取っておくことをおすすめします。Googleフォトで写真をクラウドに保存する、Googleドライブを使って重要なファイルをバックアップする、パソコンにデータを移行しておくといった方法が有効です。
5. Google Pixelのセキュリティ設定を見直す
データ移行後、Google Pixelのセキュリティ設定を適切に調整することも重要です。指紋認証や顔認証の再登録を行い、「設定」→「セキュリティ」→「画面ロックの設定」からPINコードやパターンロックを設定しましょう。また、Googleの「デバイスを探す」機能をオンにしておくと、万が一スマホを紛失した際に役立ちます。
6. 古いスマホの初期化は慎重に
データ移行が完了したからといって、すぐにXperiaを初期化するのは避けたほうがよいでしょう。Google Pixelの動作に問題がないか、データが完全に移行されているかを数日間確認してから初期化することをおすすめします。ただし、Googleストアの下取りプログラムを利用する場合は、期限内に発送しなければならないため、その点は注意が必要です。
7. システムアップデートを実施する
Google PixelのOSやアプリが最新バージョンでないと、一部の機能が正しく動作しないことがあります。データ移行後は「設定」→「システム」→「ソフトウェアアップデート」から最新のアップデートが適用されているか確認し、必要に応じて更新を行いましょう。
このように、データ移行後も適切な確認と設定を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
特に、電子マネーや銀行アプリなどは慎重に取り扱い、問題が発生しないよう事前の準備と確認を徹底することが大切です。