iPhoneでゲームをプレイ中、「友達と話しながら協力プレイしたい!」と思ったことはありませんか?
いざ試してみると、ゲームしながらチャットするにはどうすればいい?と基本的な部分でつまずいたり、通話しながらゲームの音が聞こえなくなったり、最悪の場合通話しながらゲームができないといったトラブルに見舞われたりすることがあります。
また、ゲームしながらDiscordを開く方法や、便利な画面共有するにはどうすればよいのか、さらに一歩進んでDiscordでゲームしながら配信するにはどう設定するのか、といった応用的な使い方も気になるところです。
ボイスチャットが難しい状況でゲームしながらテキストチャットを活用する方法や、iPadでも同じように使えるのか、そして、そもそもDiscordの電話料金はかかるのかといった素朴な疑問を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、そうしたDiscordに関するあらゆる疑問を一つひとつ丁寧に解消し、あなたのゲームライフをより一層豊かにするための設定方法から応用テクニックまで、網羅的に解説します。
DiscordでiPhoneゲームしながら通話する基本設定
- ゲームしながらチャットするにはどうすればいい?
- ゲームしながらDiscordを開く具体的な手順
- Discordの電話料金はかかるのか解説
- 通話しながらゲームの音を調整する方法
- ゲームしながらテキストチャットを活用する
ゲームしながらチャットするにはどうすればいい?

iPhoneで白熱したゲームをプレイしながら、友達とリアルタイムで会話を楽しみたい。そう考えたとき、最適な答えはコミュニケーションアプリ「Discord(ディスコード)」を導入することです。世の中には様々な通話アプリが存在しますが、特にゲーマーからの絶大な支持を集めているDiscordを活用する方法が、機能性、安定性、そして使い勝手のあらゆる面から見て、現在のベストな選択肢と言えます。
その最大の理由は、Discordが「ゲームをしながら通話すること」を大前提に設計されている点にあります。例えば、このアプリは他のアプリの動作をほとんど妨げることなく、安定してバックグラウンドで動き続けるように作られています。一度通話を開始してしまえば、後は心置きなくゲームに集中できるのです。さらに、音声の遅延が極めて少ないことも特筆すべき点でしょう。これは、世界中に設置されたデータセンターを介して、ユーザーに最も近いサーバーで通信を行う仕組みによるもので、一瞬の判断が勝敗を分けるゲームにおいて、声の遅れというストレスを最小限に抑えてくれます。
他の通話アプリとの違いは?
例えばLINE通話でもゲームをしながら話すこと自体は可能です。しかし、LINEは本来、日常的な連絡を取り合うためのツールであり、ゲーム中の常時接続を想定した機能は多くありません。一方、Discordはユーザーごとの音量調整や、周囲の雑音をカットするノイズ抑制機能など、まさに「ゲーマーのかゆい所に手が届く」機能が標準で備わっています。言ってしまえば、Discordはゲームという共通の目的を持った仲間と集うための、快適な「オンライン上の部室」や「作戦司令室」のような空間を提供してくれるのです。
では、実際にどう始めればよいのでしょうか。手順は非常にシンプルです。まずApp StoreからDiscordアプリをインストールしてアカウントを作成します。その後、一緒に遊びたい友達とフレンドになるか、共通のゲームコミュニティなどの「サーバー」に参加してください。準備ができたら、サーバー内の「ボイスチャンネル」に入室するか、フレンドに直接通話を発信するだけで会話がスタートします。
ここがポイント!
通話が始まったことを確認したら、アプリを強制終了するのではなく、ホーム画面に戻ってから遊びたいゲームを起動します。これだけで、Discordの通話はバックグラウンドで継続され、友達との会話を楽しみながら快適にゲームをプレイできる環境が整います。このように、いくつかの簡単なステップを踏むだけで、あなたのゲーム体験は格段に豊かになります。
ゲームしながらDiscordを開く具体的な手順

Discordを使ってゲーム中のコミュニケーションを始めるには、いくつかの簡単な手順を踏むだけです。ここでは、アプリのインストールから実際の通話開始までを、ステップごとに分かりやすく解説します。
1. アプリのインストールとアカウント作成
まず、お使いのiPhoneにDiscordアプリをインストールします。App Storeを開き、「Discord」と検索してアプリを入手してください。インストールが完了したらアプリを起動し、画面の指示に従ってアカウントを作成します。メールアドレスまたは電話番号、任意のユーザー名、パスワード、生年月日を登録するだけで、すぐにアカウントが作成できます。
2. サーバーへの参加またはフレンド登録
Discordでの通話には、主に2つの方法があります。
- サーバーに参加する: 友達グループや特定のゲームコミュニティが運営する「サーバー」に参加する方法です。招待リンクを受け取っている場合は、リンクをタップするだけでサーバーに参加できます。
- フレンドと直接通話する: 特定の友達とだけ話したい場合は、相手のユーザー名とタグ(例: user#1234)を検索してフレンド申請を送ります。相手が承認すれば、いつでも直接通話を開始できます。
3. 通話の開始とゲームの起動
通話の準備が整ったら、いよいよゲームを起動します。
サーバーの場合は、参加しているサーバー内にある「ボイスチャンネル」(スピーカーのアイコンが目印)をタップし、「ボイスチャンネルに参加」を選択します。フレンドと直接話す場合は、フレンドリストから相手を選び、通話アイコンをタップしてください。
通話が始まったことを確認したら、Discordアプリを閉じるのではなく、ホーム画面に戻ります。その後、遊びたいゲームアプリを起動すれば、Discordの通話はバックグラウンドで継続され、ゲームをしながら会話を楽しむことができます。
Discordの電話料金はかかるのか解説

結論から言うと、Discordの利用自体に通話料金は発生しません。LINE電話やSkypeなどと同じように、インターネット回線を利用して音声やデータをやり取りする「VoIP」という技術が使われているためです。
そのため、自宅のWi-Fiや公共のフリーWi-Fiなどに接続している限り、どれだけ長時間話しても、携帯電話会社から通話料を請求されることはありません。これは、国内の友達との通話だけでなく、海外の友達とのコミュニケーションにおいても同様です。
ただし、一つ注意すべき点があります。それは、モバイルデータ通信を利用する場合です。Wi-Fi環境がない場所でDiscordを使用すると、スマートフォンの契約プランに応じたデータ通信量(パケット)が消費されます。音声通話だけであればそれほど大きな通信量にはなりませんが、ビデオ通話や高画質の画面共有を長時間利用すると、データ通信量が大幅に増加する可能性があります。
データ通信量の上限があるプランを契約している方は、気づかないうちに速度制限がかかってしまうことのないよう、長時間の利用はなるべくWi-Fi環境下で行うことをおすすめします。
基本的に「無料」で使えると考えて問題ありませんが、モバイルデータ通信時の「データ通信量」だけは意識しておくと、より安心して利用できますね。
通話しながらゲームの音を調整する方法

「友達の声はよく聞こえるけど、ゲームの音が大きすぎる」「ゲーム音を優先したら、友達の声が聞こえなくなった」といった音量バランスの問題は、ゲーム中のボイスチャットでよくある悩みです。DiscordやiPhoneには、この問題を解決するための調整機能が備わっています。
Discordアプリ内でユーザーごとに音量を調整する
Discordの非常に便利な機能の一つが、通話相手の音量を個別に調整できることです。ボイスチャンネルに参加しているメンバーの一覧から、特定のユーザーをタップすると音量調整スライダーが表示されます。声が大きすぎる友達の音量を下げたり、声が小さい友達の音量を上げたりと、自分にとって最も聞きやすいバランスに細かく設定することが可能です。
iPhone本体のコントロールセンターで調整する
ゲーム全体の音量とDiscordの通話音量を大まかに調整したい場合は、iPhoneのコントロールセンターを利用します。画面の右上隅から下にスワイプ(または下から上にスワイプ)してコントロールセンターを呼び出し、音量スライダーを操作します。これにより、デバイス全体のサウンド出力を調整できます。
ゲームアプリ内のサウンド設定を確認する
多くのゲームアプリには、BGM(背景音楽)、SE(効果音)、ボイス(キャラクターのセリフなど)の音量を個別に設定できるオプションがあります。ゲーム内の設定画面を開き、特にBGMの音量を少し下げておくと、友達との会話が聞き取りやすくなる場合が多いです。
より高度な音量ミキシングを求める場合は、「ゲーミングミキサー」といった外部機器を利用する方法もあります。これは、ゲーム機の音とスマートフォンの通話音声を物理的にミックスするための装置で、手元で直感的に各音量を調整できるため、こだわりたい方にはおすすめです。
ゲームしながらテキストチャットを活用する

電車の中や静かな図書館など、声を出して通話することが難しい状況でも、友達と連携を取りながらゲームを進めたい場面はあります。また、複雑な作戦やID、パスワードといった重要な情報を正確に伝えたい時にも、音声だけでは不安が残ります。そうした際に非常に役立つのが、Discordのテキストチャット機能です。
ボイスチャンネルが「話す場所」なら、テキストチャンネルは「書く場所」です。サーバー内には、雑談用、作戦会議用、情報共有用など、目的に応じて複数のテキストチャンネルを作成できます。ボイスチャットで聞き取れなかった内容をテキストで確認したり、ゲームのスクリーンショットを共有して状況を説明したりと、様々な活用が可能です。
iPhoneでゲームをしながらテキストチャットを利用する場合、基本的にはゲームアプリとDiscordアプリを素早く切り替えながら操作することになります。PC版のDiscordにあるような「オーバーレイ機能(ゲーム画面上にチャットを表示する機能)」は、残念ながら現在のスマートフォン版では限定的です。
テキストチャットをより便利に使うための機能として、以下のようなものがあります。
- メンション:「@ユーザー名」と入力することで、特定の相手に通知を送ってメッセージを知らせることができます。
- ピン留め: 重要なメッセージをチャンネル上部に固定しておく機能です。後から参加したメンバーも簡単に見返すことができます。
- 画像・動画の共有: 言葉だけでは伝わりにくい内容も、画像や動画を添付することで直感的に共有できます。
これらの機能をうまく活用し、ボイスチャットとテキストチャットを状況に応じて使い分けることで、コミュニケーションの質をさらに高めることができます。
DiscordでiPhoneゲームしながら楽しむ応用テクニック
- 通話しながらゲームができない時の原因と対処法
- 友達とゲームの画面共有するにはどうする?
- Discordでゲームしながら配信するには?
- iPadでも快適にゲーム通話はできるのか?
- DiscordでiPhoneゲームしながら快適に遊ぶコツ
通話しながらゲームができない時の原因と対処法

「Discordで通話はできているのに、ゲームを起動すると通話が切れる」「相手の声が聞こえない」といったトラブルは、設定やデバイスの状態が原因で発生することがあります。
慌てずに、まずは以下の基本的な対処法から試してみてください。
ここでは、よくある原因とその解決策を表にまとめました。
原因 | 具体的な対処法 |
---|---|
アプリの不具合 | Discordやゲームアプリを一度完全に終了(マルチタスク画面から上にスワイプ)させてから、再度起動し直します。また、App Storeでアプリが最新版になっているか確認し、アップデートがあれば適用してください。 |
マイクのアクセス許可 | iPhoneの「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」 > 「マイク」と進みます。一覧の中からDiscordを探し、スイッチがオン(緑色)になっているか確認します。オフの場合はオンに切り替えてください。 |
通信環境の不安定 | Wi-Fiの電波が弱い、またはモバイルデータ通信が不安定な場合に発生します。一度Wi-Fiをオフにして再接続するか、可能であればルーターの再起動を試みてください。モバイルデータ通信の場合は、電波の良い場所に移動してみましょう。 |
iPhoneの省電力モード | バッテリー残量が少なくなった際に作動する「低電力モード」が、バックグラウンドでのアプリの動作を制限している可能性があります。「設定」 > 「バッテリー」から低電力モードを一時的にオフにして、改善されるか確認します。 |
OSのバージョンが古い | iPhoneのOS(iOS)が古いと、アプリの動作に影響が出ることがあります。「設定」 > 「一般」 > 「ソフトウェアアップデート」から、OSが最新の状態かを確認し、アップデートがあれば実行してください。 |
トラブルが起きたときは、まずアプリの再起動から試すのが最も手軽で効果的な場合が多いです。
それでも解決しない場合に、他の設定を確認していくとスムーズに問題を発見できますよ。
友達とゲームの画面共有するにはどうする?

「このボスの倒し方が分からないから見てほしい」「ガチャで良いキャラクターが出たから自慢したい!」そんな時に便利なのが、Discordの画面共有機能です。
この機能を使えば、自分のiPhoneの画面をそのまま通話相手に見せることができます。
画面共有を開始する手順は非常にシンプルです。
1. ボイスチャンネルに参加する
まずは通常通り、友達と話したいサーバーのボイスチャンネルに参加するか、フレンドとのダイレクトメッセージで通話を開始します。
2. 画面共有ボタンをタップする
通話中の画面下部に表示されるメニューの中から、スマートフォンに上向きの矢印がついたアイコン(画面共有ボタン)を探してタップします。
3. ブロードキャストを開始する
「画面ブロードキャスト」という確認画面が表示されます。
共有先にDiscordが選択されていることを確認し、「ブロードキャストを開始」をタップしてください。
3秒のカウントダウンの後、画面共有がスタートします。
これで、あなたのiPhoneに表示されているゲーム画面やホーム画面など、すべての映像が通話相手にリアルタイムで共有されます。
共有を終了したい場合は、再度Discordアプリを開くか、画面上部に表示される赤いステータスバーをタップして「停止」を選択します。
画面共有中は、ゲーム画面以外の通知やメッセージ、操作している他のアプリなども全て相手に見えてしまう点に注意が必要です。
見られたくないプライベートな情報が画面に表示されないよう、事前に通知を一時的にオフにするなどの対策をしておくと安心です。
Discordでゲームしながら配信するには?

前述の「画面共有」は、主に特定の友人や知人に見せるための機能です。
一方で、より多くの人に自分のゲームプレイを見てもらいたい場合、Discordには「Go Live」という配信機能が用意されています。
このGo Live機能は、基本的にはPC版Discordの機能として知られていますが、モバイル版でも利用可能です。
サーバー内のボイスチャンネルに参加している状態で、画面共有を開始すると、それが「ライブ配信」として扱われます。
チャンネルに参加している他のメンバーは、あなたの配信を視聴者として見ることができ、最大で50人まで同時に視聴することが可能です(サーバーブーストのレベルによっては上限が変動します)。
手順は画面共有とほぼ同じです。
- 配信したいサーバーのボイスチャンネルに参加します。
- 画面下部のメニューから画面共有アイコンをタップします。
- 「ブロードキャストを開始」を選択すると、あなたのゲームプレイがチャンネル内で配信されます。
チャンネルに参加している他のメンバーには、あなたのユーザー名の横に「ライブ」というアイコンが表示され、それをタップすることで誰でもあなたの配信を視聴できます。
iPhone単体での配信は手軽ですが、視聴者からのコメントをリアルタイムで確認しながらプレイしたり、より高品質な映像で配信したりといった本格的な活動を考えている場合は、PCとキャプチャーボードを組み合わせた配信環境を構築するのが一般的です。
スマホでの配信は、あくまで仲間内での共有や、手軽な配信体験と位置づけておくと良いでしょう。
iPadでも快適にゲーム通話はできるのか?

結論として、iPadでもiPhoneと全く同じように、快適にゲームをしながらDiscordで通話することが可能です。
むしろ、iPadならではのメリットも存在します。
Discordアプリは、iPhoneとiPadの両方に対応したユニバーサルアプリとして提供されており、iPadの大きな画面に最適化されたインターフェースで操作できます。
基本的な機能や設定方法はiPhone版と何ら変わりありません。
iPadを利用する最大のメリットは、その大画面を活かしたマルチタスク機能です。
- Split View: 画面を2分割し、片方にゲーム画面、もう片方にDiscordのテキストチャンネルを表示させることができます。これにより、アプリを切り替えることなく、リアルタイムでテキスト情報を確認しながらゲームを進められます。
- Slide Over: ゲームを全画面でプレイしながら、Discordのウィンドウを小さなフローティング表示で画面の端に置いておくことができます。必要な時だけスワイプしてDiscordを呼び出し、すぐにゲームに戻るといった使い方が可能です。
これらのマルチタスク機能は、特に戦略の確認や情報共有が重要なゲームにおいて、非常に強力な武器となります。
ゲームの迫力も増しますし、マルチタスクでコミュニケーションも取りやすいので、もしiPadをお持ちなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
iPhoneとは一味違った快適なゲーム体験が待っていますよ。