iPhone16への機種変更、おめでとうございます。
しかし、便利なクイックスタートがうまくいかず、やり直しをしたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
クイックスタートが失敗したらどうなるのか、また、設定後にあとから使えるのかといった不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、iphone16のクイックスタートをもう一度やり直したい方のために、失敗する原因やその対処法、そして知っておきたいクイックスタートの欠点まで、iPhoneのクイックスタートに関する注意点を網羅的に解説します。
さらに、クイックスタートでLINEのデータはどうなるのか、他に引き継げないものはあるのか、SIM入れ替えのタイミングや開通とデータ移行はどっちが先かといった具体的な疑問にもお答えします。
クイックスタートを行う前にやっておくべき準備から、確実なデータ移行まで、この記事を読めば全てがわかります。
iPhone16のクイックスタートのやり直し基本手順
- クイックスタートを行う前にやっておくこと
- もう一度やり直したい場合の初期化方法
- 設定後にクイックスタートはあとから使えるか
- クイックスタートが失敗する原因は何ですか
- 万が一クイックスタートが失敗したらどうなる
クイックスタートを行う前にやっておくこと

iPhone16でクイックスタートを始める前に、いくつかの準備を済ませておくことで、データ移行の失敗リスクを大幅に減らすことができます。
準備を怠ると、予期せぬトラブルに見舞われる可能性があるため、以下の項目を必ず確認してください。
Apple IDとパスワードの確認
まず、データ移行の過程で必ず必要になるのがApple IDとそのパスワードです。
普段、Face IDやTouch IDでサインインしていると、いざ入力が必要になった際に思い出せないことがあります。
「iCloud.comにサインインして使用する」にアクセスし、問題なくサインインできるか試しておくと安心です。
OSのアップデート
クイックスタートは、新旧両方のiPhoneがiOS 12.4以降であることが利用条件ですが、可能な限り両方の端末を最新のiOSバージョンにアップデートしておくことを強く推奨します。
バージョンが異なると、互換性の問題で予期せぬエラーが発生することがあります。
「設定」アプリから「一般」へ進み、「ソフトウェアアップデート」で最新の状態にしておきましょう。
安定したWi-Fi環境の確保
データ移行はWi-Fiを通じて行われるため、安定した通信環境が不可欠です。
自宅のWi-Fiルーターの近くなど、電波が強く安定している場所で作業を行ってください。公共のフリーWi-Fiなど、通信が不安定な環境は避けるべきです。
十分な充電
データ移行は、データ量によっては数時間かかることもあります。
作業中にどちらかのiPhoneの電源が切れてしまうと、データが破損したり、移行が最初からやり直しになったりする原因となります。
両方のiPhoneを十分に充電しておくか、充電ケーブルに接続したまま作業を進めるのが最も安全です。
アプリの個別引き継ぎ設定
前述の通り、クイックスタートは多くのデータを移行できますが、一部のアプリは個別に対応が必要です。
特にLINEやゲームアプリは、事前にアプリ内でアカウントの引き継ぎ設定やトーク履歴のバックアップを行っておくことが大切です。
これを忘れると、大切なデータが消えてしまう可能性があります。
これらの準備を確実に行うことが、スムーズなデータ移行への第一歩となります。
もう一度やり直したい場合の初期化方法

クイックスタートが中断してしまった、あるいは設定を間違えてしまった場合でも、新しいiPhone16を初期化することで、何度でもクイックスタートをやり直すことが可能です。
その理由は、クイックスタートがiPhoneの初期設定画面(各国の言語で「こんにちは」と表示される画面)から開始される機能だからです。
一度ホーム画面が表示される設定済みの状態になってしまうと、クイックスタートを始めることはできません。
具体的な初期化の手順は以下の通りです。
- iPhone16の「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 画面を一番下までスクロールし、「転送またはiPhoneをリセット」を選択します。
- 次の画面で「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
この操作を行うと、確認のためにパスコードやApple IDのパスワードの入力が求められる場合があります。
入力して先に進むと、iPhone16に保存されているデータがすべて消去され、工場出荷時の状態に戻ります。
eSIMを利用している場合の注意点
eSIMを利用している場合、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップした後に、eSIMをどうするか選択する画面が表示されます。
「eSIMを保持してデータを消去」か「eSIMを削除してデータを消去」のどちらかを選ぶことになります。
クイックスタートを単にやり直したいだけであれば、「eSIMを保持してデータを消去」を選択すれば、再度eSIMをダウンロードする手間が省けます。
初期化が完了するとiPhone16は自動的に再起動し、再び「こんにちは」画面が表示されます。
この状態になれば、古いiPhoneを隣に置くことで、改めてクイックスタートを開始できます。
設定後にクイックスタートはあとから使えるか

一度初期設定を完了させ、ホーム画面が表示されている状態のiPhoneでは、残念ながらクイックスタート機能をあとから直接使うことはできません。
これは、クイックスタートが新しいiPhoneを初めて起動した際のセットアッププロセスに組み込まれた機能であるためです。
iPhoneがユーザーのApple IDで設定され、ホーム画面が利用可能になると、クイックスタートを開始するトリガーは無効化されてしまいます。
もし、初期設定を済ませた後で「やはりクイックスタートでデータを移行したい」と考えた場合は、前述の通り、唯一の方法としてiPhoneを一度リセット(初期化)する必要があります。
[設定] > [一般] > [転送またはiPhoneをリセット] > [すべてのコンテンツと設定を消去] の手順でiPhoneを工場出荷状態に戻すことで、「こんにちは」画面から再度クイックスタートのプロセスを始めることが可能になります。
ただし、この方法は新しいiPhoneに既に何らかのデータ(新しく撮影した写真など)を保存してしまった場合、そのデータもすべて消えてしまう点に注意が必要です。
どうしても初期化したくない場合は、クイックスタート以外の方法を検討することになります。
例えば、iCloudバックアップからの復元や、パソコンのiTunes(またはFinder)を使った復元、あるいはサードパーティ製のデータ移行ツールを利用する方法も存在します。
しかし、「クイックスタート」という機能そのものを利用したいのであれば、新しいiPhoneの初期化は避けられない手順であると理解しておくことが大切です。
クイックスタートが失敗する原因は何ですか

便利なクイックスタートですが、いくつかの要因によって失敗したり、中断されたりすることがあります。
主な原因を理解し、対策を講じることで、成功率を高めることができます。
通信環境の問題
最も多い原因は、Wi-FiやBluetoothの接続が不安定であることです。
クイックスタートは、BluetoothでiPhone同士を認識し、Wi-Fi経由で大量のデータを転送します。
そのため、Wi-Fiの電波が弱い、途切れる、あるいは多くのデバイスが接続していて混雑しているといった状況では、転送エラーが起きやすくなります。
また、両方のiPhoneでBluetoothがオンになっていないと、そもそもクイックスタートを開始できません。
iPhone同士の物理的な距離
データ転送中、2台のiPhoneは互いに近接している必要があります。
公式な距離は明記されていませんが、目安として1メートル以内に置いておくのが安全です。
作業中にiPhoneが離れすぎてしまうと、接続が切れてプロセスが中断されることがあります。
iOSバージョンの不一致
前述の通り、クイックスタートの利用にはiOS 12.
4以降が必要ですが、新旧iPhoneのiOSバージョンが大きく異なると、互換性の問題で失敗することがあります。
特に、古いiPhoneのiOSが長期間アップデートされていない場合は要注意です。
移行前に両方の端末を最新のiOSにアップデートしておくのが最も確実な対策です。
ストレージ容量の不足
これは見落としがちな原因の一つです。
新しいiPhone16のストレージ容量が、古いiPhoneに保存されているデータ量よりも少ない場合、すべてのデータを移行することはできず、エラーが発生します。
例えば、256GBモデルの旧iPhoneで200GBのデータを使用しているのに、128GBモデルのiPhone16へ移行しようとすると失敗します。
移行前に旧iPhoneのデータ量を「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認し、新しいiPhoneの容量に収まるか確かめておく必要があります。
バッテリー残量の不足
大量のデータを転送するクイックスタートは、バッテリーを大きく消費します。
もし転送中にバッテリーが切れてしまうと、移行は失敗し、最悪の場合はデータが破損する恐れもあります。
作業を開始する前に両方のiPhoneを十分に充電しておくか、充電しながら行うのが安全です。
これらの原因を事前に排除することで、クイックスタートの失敗を未然に防ぐことが可能になります。
万が一クイックスタートが失敗したらどうなる

クイックスタートによるデータ移行が途中で失敗した場合、いくつかの厄介な状況が発生する可能性があります。
どのような状態になるかを理解しておくことで、いざという時に冷静に対処できます。
最も一般的なのは、データ移行が不完全な状態になることです。
例えば、連絡先や写真は移行されたものの、アプリが一部しかダウンロードされていない、あるいは壁紙などの設定が反映されていない、といった状況です。
この場合、新しいiPhone16は中途半端にデータが移行された状態で使えるようになりますが、完全な状態ではありません。
より深刻なのは、eSIMの転送プロセスで失敗した場合です。
クイックスタートの途中で電話番号(eSIM)の転送を行った後に移行が失敗すると、古いiPhoneの通信契約は無効になり、新しいiPhone16のeSIMも正常にアクティベートされていない、という「宙ぶらりん」の状態に陥ることがあります。
こうなると、Wi-Fi環境下でなければどちらのiPhoneも通信できなくなり、キャリアへの問い合わせが必要になるなど、解決に手間がかかる可能性があります。
また、移行プロセスが異常終了することで、新しいiPhone16のシステムが不安定になることも考えられます。
動作が遅くなったり、特定のアプリが正常に起動しなかったりといった不具合につながることもないとは言えません。
このように、クイックスタートが失敗すると、単に「やり直せばよい」だけでは済まない面倒な事態になることもあります。
だからこそ、失敗した場合は慌てずに、まずは新しいiPhone16を再度「すべてのコンテンツと設定を消去」で完全に初期化し、通信環境やバッテリーなど、失敗の原因となりうる要素を見直した上で、もう一度最初からやり直すのが最も確実で安全な対処法と言えます。
iPhone16のクイックスタートやり直しに関する注意点
- iPhoneのクイックスタートの注意点とは
- 知っておきたいクイックスタートの欠点
- クイックスタートで引き継げないものは?
- クイックスタートでLINEのトークはどうなる?
- 開通とデータ移行はどっちが先?SIMのタイミング
- iPhone16のクイックスタートやり直しの要点まとめ
iPhoneのクイックスタートの注意点とは

手軽で便利なクイックスタートですが、利用する上で知っておくべきいくつかの注意点があります。
これらを理解しておくことで、よりスムーズで安全なデータ移行が可能になります。
第一に、データ移行には想像以上に時間がかかる場合がある、という点です。
移行するデータの総量やWi-Fiの通信速度に大きく依存しますが、数十GBのデータであれば1時間以上、数百GBにもなると数時間かかることも珍しくありません。
時間に余裕のある時に作業を始めることが大切です。
第二に、データ移行中は新旧どちらのiPhoneも使用できなくなる点です。
移行プロセスが始まると、両方のiPhoneの画面には転送中の表示が出て、操作不能になります。
その間、電話を受けたり、メッセージを確認したりすることはできません。
生活や仕事に支障が出ない時間帯を選ぶ必要があります。
第三に、古いiPhoneのストレージを事前に整理しておくことです。
不要な写真や動画、使っていないアプリなどを削除しておくだけで、移行するデータ量が減り、転送時間を短縮できます。
また、新しいiPhoneのストレージ容量を圧迫しないためにも有効です。
最後に、クイックスタートはあくまで「iPhoneからiPhoneへ」のデータ移行機能であるという点です。
iCloudやパソコンに作成したバックアップからデータを復元するわけではないため、古いiPhone自体に何らかの不具合があった場合、その問題が新しいiPhoneに引き継がれてしまう可能性もゼロではありません。
これらの注意点をあらかじめ把握し、準備を整えることが、クイックスタートを成功させる鍵となります。
知っておきたいクイックスタートの欠点

クイックスタートは非常に優れた機能ですが、完璧というわけではなく、いくつかの欠点(デメリット)も存在します。
メリットだけでなく、これらの側面も理解しておくことで、自分に合ったデータ移行方法かどうかを判断できます。
最大の欠点は、通信環境への依存度が高いことです。
前述の通り、安定したWi-Fi環境がなければ、移行に失敗するリスクが高まります。
iCloudバックアップからの復元も同様にWi-Fiが必要ですが、パソコンを使ったiTunes(Finder)経由の移行であれば、有線接続のため通信は非常に安定しています。
確実性を最優先するならば、パソコンを使った方法に分があると言えるかもしれません。
次に、全てのデータが完全に移行されるわけではない、という点が挙げられます。
多くのデータは引き継がれますが、一部のアプリの内部データや設定、特に金融系アプリのログイン情報やゲームのセーブデータなどは、個別に引き継ぎ作業が必要です。
これを「クイックスタートを使えば全て丸ごと移行できる」と誤解していると、後で困ることになります。
また、トラブル発生時の原因特定が難しいことも欠点の一つです。
「転送に失敗しました」と表示されても、その具体的な理由(Wi-Fiの問題なのか、ストレージの問題なのか等)が示されないことが多く、ユーザー自身で原因を探り、対処しなくてはなりません。
言ってしまえば、手軽さの裏返しとして、安定性や確実性の面で若干の不安要素を抱えているのがクイックスタートの欠点です。
これらの点を許容できない場合や、絶対に失敗したくない重要なデータを扱う場合は、手間はかかりますが、パソコンで暗号化バックアップを取ってから復元する方法も検討する価値があります。
クイックスタートで引き継げないものは?

クイックスタートは非常に多くのデータを新しいiPhoneに移行してくれますが、「全て」ではありません。
一部のデータはセキュリティ上の理由やアプリの仕様により、個別の対応が必要です。
移行後に「あのデータがない」と慌てないために、引き継げない、あるいは特別な操作が必要なものを事前に把握しておきましょう。
データ種別 | クイックスタートでの移行 | 事前準備・個別対応 |
写真、連絡先、アプリ本体 | ◯(自動で移行) | 特になし(ストレージ容量に注意) |
LINEトーク履歴 | ◯(近年のiOS/アプリ) | 念のため手動でトークのバックアップを推奨 |
ゲームアプリのデータ | △(アプリによる) | アプリ内で引継ぎコード発行やアカウント連携が必須 |
モバイルSuica/ICOCA等 | ◯(iOS17以降で改善) | 旧端末のWalletアプリから削除し、新端末で再追加が必要な場合も |
2段階認証アプリ | ×(原則不可) | 新端末で個別に再設定が必要 |
一部の金融・銀行アプリ | ×(原則不可) | 新端末で再ログインやデバイス認証が必要 |
個別対応が必要なデータの詳細
- ゲームアプリのデータ: 多くのゲームアプリでは、アプリ内のアカウント連携(Apple ID、X、Facebookなど)や、専用の引継ぎコードを発行する操作が機種変更前に必要です。これを忘れると、レベルやアイテムなどのデータが全て消えてしまいます。
- 2段階認証アプリ: Google Authenticatorなどの認証アプリに登録されたアカウントは、セキュリティ上、自動では移行されません。新しいiPhoneでアプリをインストールした後、各サービスサイトで2段階認証を再設定する必要があります。
- 金融・銀行系アプリ: 銀行や証券、決済系のアプリも、多くは新しい端末で再ログインし、SMS認証や生体認証などのデバイス認証をやり直す必要があります。
- 交通系ICカード: iOS17以降、クイックスタートでSuicaやICOCAなどの情報が自動で移行されるようになりましたが、うまくいかないケースも報告されています。確実なのは、古いiPhoneのWalletアプリから一度カードを削除(サーバーに退避)し、新しいiPhoneのWalletアプリで再追加する方法です。
このように、クイックスタートを過信せず、重要なデータについては個別の引き継ぎ方法を事前に確認し、準備しておくことが極めて大切です。
クイックスタートでLINEのトークはどうなる?

iPhoneの機種変更で最も気になることの一つが、コミュニケーションに不可欠なLINEのデータ引き継ぎでしょう。
特に、大切な人とのトーク履歴が消えてしまわないか心配する方は多いです。
現在のiOSとLINEアプリのバージョンでは、クイックスタートを利用することで、LINEアカウントの基本的な情報だけでなく、友だちリストやアルバム、そして直近14日間に限らず全てのトーク履歴を引き継ぐことが可能になっています。
これは数年前と比べて非常に便利になった点です。
しかし、この自動引き継ぎが100%成功するとは限りません。通信環境の問題や不測の事態で移行に失敗する可能性は常に存在します。
もし失敗してトーク履歴が消えてしまった場合、後から復元することは極めて困難です。
そのため、たとえクイックスタートで移行できる仕様になっていたとしても、「念のための保険」として、事前にLINEアプリ内で手動のバックアップを取っておくことを強く、強く推奨します。
トーク履歴のバックアップ手順
- 古いiPhoneでLINEアプリを開き、「ホーム」タブ右上の歯車マーク(設定)をタップします。
- 「トークのバックアップ」を選択します。
- もし一度もバックアップを取ったことがなければ、PINコードの設定を求められるので、6桁の数字を設定します。
- 「今すぐバックアップ」をタップし、処理が100%完了するのを待ちます。
この簡単な操作を一つ行っておくだけで、万が一クイックスタートに失敗しても、新しいiPhone16でLINEにログインした後、このバックアップからトーク履歴を復元できます。
大切な思い出を失わないためにも、この「ひと手間」を惜しまないようにしてください。
開通とデータ移行はどっちが先?SIMのタイミング

機種変更の際、多くの人が悩むのが「回線の開通」と「データの移行」の順番です。特に、eSIMの普及により、そのタイミングはより重要になっています。誤った順番で進めると、トラブルの原因となるため、推奨される手順を理解しておきましょう。
原則として、最も安全でトラブルが少ない順番は「①データ移行 → ②回線の開通」です。
なぜデータ移行を先に行うべきか
その理由は、先に回線を開通させてしまうと、古いiPhoneのモバイルデータ通信が使えなくなるからです。
もし、その後のデータ移行作業でWi-Fiが使えないなどの予期せぬトラブルが発生した場合、古いiPhoneが完全にオフライン状態となり、情報の確認や連絡手段が断たれてしまうリスクがあります。
データ移行を先に完了させ、新しいiPhone16がこれまで通り使える状態になったことを確認してから、回線の切り替え(開通作業)を行えば、このようなリスクを避けることができます。
SIMタイプ別の具体的なタイミング
- 物理SIMの場合: 新しいiPhone16の電源を入れる前に、古いiPhoneからSIMカードを抜き、新しいiPhone16に挿入しておきます。この時点ではまだ回線は切り替わっていません。その後、Wi-Fi環境下でクイックスタートによるデータ移行を完了させます。全てのデータが移行されたことを確認した後、キャリアのウェブサイトなどで回線の切り替え手続き(開通処理)を行います。
- eSIMの場合: eSIMの移行はクイックスタートのプロセス中に実行できますが、慌てて転送しないのが賢明です。プロセス中に「電話番号を転送」の画面が表示されても、一旦スキップするか、後で設定する選択肢を選ぶことをお勧めします。まずはWi-Fiのみでデータ移行を完全に終わらせます。その後、改めて新しいiPhone16の設定からeSIMの転送を行うか、キャリアが提供するQRコードを読み込むなどして開通させるのが安全な手順です。
いずれにしても、「新しい端末が完全に使える状態になるまで、古い端末の通信手段を確保しておく」という考え方が、スムーズな機種変更の鍵となります。