POCO F6 Proは、その高いコストパフォーマンスから注目を集めているスマートフォンです。
しかし、購入を検討している多くの人が気になるのがPOCO F6 Proのおサイフケータイに関する対応状況でしょう。
本記事では、POCO F6 Proでおサイフケータイが使えるのかどうかを中心に、タッチ決済はできるのか、NFCの位置はどこか、マイナンバーカードとの連携は可能かといった疑問にも詳しく答えていきます。
また、日常的にスマホ決済を利用する人にとっては、ワイヤレス充電との併用の可否や、対応する決済サービスの種類なども重要なチェックポイントです。
この記事では、こうした細かな点も網羅しながら、POCO F6 ProのNFC機能の特徴と注意点について、初めての方にもわかりやすく解説します。
購入前に知っておきたい情報を整理していますので、ぜひ参考にしてみてください。
POCO F6 Proのおサイフケータイ対応状況とは
- POCO F6 Proはおサイフケータイに対応しているのか
- タッチ決済はできるのかをチェック
- NFCの位置はどこにある?
- マイナンバーカードとの連携は可能か
- POCO F6 ProのNFC対応スペックとは
POCO F6 Proはおサイフケータイに対応しているのか

POCO F6 Proは「おサイフケータイ」には対応していません。
これは、多くの日本国内向けAndroidスマートフォンが搭載しているFeliCaという非接触通信技術が、本機種には備わっていないためです。
おサイフケータイという名称は、FeliCa機能を使ってSuicaや楽天Edy、QUICPay、iDなどの決済サービスを利用できる仕組みを指します。
一方、POCO F6 Proは海外モデルであることから、主に海外の規格であるNFC(Near Field Communication)には対応しています。
ただし、NFCはFeliCaとは異なる通信規格であり、読み取り方やセキュリティ面にも差があります。
このため、日本で普及しているFeliCaベースのサービスをそのまま使うことはできません。
スマートフォンを選ぶ際に「おサイフケータイ対応」が必須であれば、国内メーカーの機種やFeliCa対応を明示している端末を選ぶ必要があります。
POCO F6 Proを検討している方は、価格性能比が非常に高い点に惹かれることも多いですが、おサイフケータイ機能は搭載されていないことを事前に理解しておくべきです。
そのため、日本の電子マネー決済を日常的に使っている人にとっては不便を感じる可能性があります。
特に交通系ICカードアプリやコンビニでのタッチ決済をスマホで完結させたい場合には、代替手段を考える必要があります。
タッチ決済はできるのかをチェック
POCO F6 Proは、限定的ではありますがタッチ決済に対応しています。
ただし、ここで注意したいのは「どの規格のタッチ決済か」という点です。
POCO F6 ProはNFC Type A/Bという国際的に普及している通信規格に対応しており、Google Payを経由した一部のクレジットカードでのタッチ決済(いわゆる「NFCタップ」)が利用できます。
このように聞くと、「タッチ決済が使えるなら問題ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、これは日本の交通系ICカードや電子マネー決済の多くが採用しているFeliCaとは互換性がありません。
つまり、POCO F6 ProではSuicaやPASMO、QUICPay、iDといったFeliCaベースのタッチ決済は使用できないということです。
一方で、VISAのタッチ決済やMastercardのコンタクトレス決済といった、NFC Type A/Bベースのサービスは使える可能性があります。
これらのサービスは、Google Payアプリを通じて設定し、NFCをオンにしておくことで利用できます。
ただし、日本国内での店舗側の対応状況も重要です。
まだNFC Type A/Bのタッチ決済に対応していないレジも多く、日常的に使いたいと考える場合にはやや不便さを感じる場面も出てきます。
そのため、POCO F6 Proを選ぶ際には、利用する決済サービスがNFC規格に対応しているか、事前に確認することが大切です。
NFCの位置はどこにある?

POCO F6 Proに搭載されているNFC機能のアンテナ位置は、端末背面の上部中央付近にあります。
これは、多くのAndroidスマートフォンと共通している配置であり、端末をリーダーにかざす際には背面上部を近づけるのが基本の使い方となります。
スマートフォンによってはNFCのアンテナが中央寄りや下部にあることもありますが、POCO F6 Proでは比較的分かりやすい位置に設置されているため、慣れればスムーズに利用できます。
また、NFCの感度も安定しており、正しい位置であれば読み取りエラーはほとんど発生しません。
ここで注意しておきたいのは、ケースや金属製のスマホリングなどがNFCの感度に影響を与える可能性があるという点です。
特に背面上部に磁石付きのアクセサリーを装着していると、通信が妨げられる場合があります。
これを避けるためには、NFC対応スマホケースやアクセサリーの使用を心がけるとよいでしょう。
また、NFCを使用するにはスマホの設定から機能をオンにする必要があります。
設定アプリ内の「接続と共有」または「接続設定」などのメニューからNFC機能の有効化が可能です。
使用前には設定を確認しておくことをおすすめします。
マイナンバーカードとの連携は可能か
POCO F6 Proは日本の電子決済に一般的な「おサイフケータイ(FeliCa)」には対応していません。
そのため、SuicaやPASMOなどのマイナンバーカード読み取り連携も標準ではできません。
ただ、端末自体はNFC Type A/Bに対応しており、eID(電子ID)やカードリーダーとしての機能があると公式に案内されています (Xiaomi)。
一方で、実際の運用ではマイナンバーカードを読み取るためには、NFC Type A/Bでも一部アプリで対応できる可能性があります。
しかしこれは模擬的な対応であり、すべての環境で安定して動作する保証はありません。
加えて、読み取り位置がシビアであったり一部ユーザーからは「読み取りに失敗する」との報告もあり、不安定さが残ります。
そのため、マイナンバーカードとの連携目的でPOCO F6 Proを選ぶのはおすすめできません。
言い換えれば、マイナンバーカードの読み取りやeID連携が主目的であれば、FeliCa対応端末を選ぶのが確実です。
海外モデルやFeliCa非対応端末では読み取りの互換性や安定性に難があるため、使用環境に応じたスマホ選びが重要です。
POCO F6 ProのNFC対応スペックとは

POCO F6 ProはNFC機能を備えており、公式FAQでも「NFC read/write」や「eID citizen electronic identification」と「Car keys」機能への対応が明示されています (Xiaomi)。
端末のNFCチップはType A/Bに基づいた国際規格対応で、主にクレジットカードの非接触決済や交通機関のカードへのアクセスに利用できます。
ただし、もう一つの重要な決済規格であるFeliCa(日本国内の電子マネー用)には対応していません。
つまり、従来のモバイルSuicaや楽天Edy、QUICPayなどのタッチ決済やマイナンバーカードの正式サポートはできません。
NFCだけではFeliCaとの互換性を得ることはできず、対応している規格が異なるためです。
加えて、NFCアンテナの位置も背面上部にあり、設置されている位置が分かりやすい設計ですから、Google Payなどを利用したVisaタッチ型の決済であれば、物理的な使い勝手は問題ありません。
したがって、国際的なNFCサービス(例:クレジットカードのタッチ払い・電子キーなど)を活用する方には十分な性能を備えています。
一方で、日本ならではのFeliCa決済との互換性がない点は注意が必要です。
POCO F6 Proでおサイフケータイ利用時の注意点
- ワイヤレス充電との併用に注意が必要?
- 使える決済サービスの種類は?
- おサイフケータイアプリの使い方
- タッチ精度と反応速度はどうか
- 海外モデルとの違いに注意しよう
ワイヤレス充電との併用に注意が必要?

POCO F6 Proはワイヤレス充電に対応していない機種です。
そのため、そもそも「おサイフケータイ」との併用において、ワイヤレス充電による干渉やトラブルを心配する必要はありません。
ただし、NFC機能を利用する場面では、類似のトピックとして「スマホケースやマグネットアクセサリが通信に影響するかどうか」は意識しておくべきです。
特に注意したいのが、厚みのあるケースや金属を含むアクセサリ類です。
これらはNFCの電波を妨げる原因となり、読み取りエラーや反応遅延を引き起こすことがあります。
タッチ決済やカード読み取りを頻繁に使う場合には、なるべく薄型で非金属製のケースを選ぶとよいでしょう。
また、NFCのアンテナ位置が背面上部にあるため、スマホをかざす際に端末全体をかざすのではなく、指定位置を的確に合わせることがスムーズな読み取りにつながります。
つまり、ワイヤレス充電との干渉はないものの、他の物理的な要因による影響はあり得るため、周辺アクセサリの選定や使い方には注意が必要です。
使える決済サービスの種類は?
POCO F6 Proで利用できる決済サービスは、主にNFC Type A/Bを活用した「Visaのタッチ決済」や「Mastercardコンタクトレス」などの国際規格に基づくサービスです。
Google Payや対応アプリを通じて、これらのタッチ決済機能が有効に使えるため、日常の買い物などに便利な選択肢となります。
ただし、日本独自の非接触決済規格であるFeliCaには対応していないため、「モバイルSuica」「楽天Edy」「nanaco」「WAON」といったおサイフケータイ対応サービスは使えません。
これらのサービスは専用のFeliCaチップが必要となり、POCO F6 Proではハードウェア的にその条件を満たしていません。
このため、使える決済サービスは世界標準のものに限られます。
たとえば、海外旅行やインバウンド需要が高い店舗ではGoogle Payに登録したVisaやMastercardが利用できるケースが多く、そうした場面では不自由なく決済が可能です。
国内ローカルな電子マネーに依存する場合は、FeliCa対応の他機種を選んだ方が安心でしょう。
おサイフケータイアプリの使い方

POCO F6 Proでは、「おサイフケータイ」アプリそのものを利用することができません。
というのも、おサイフケータイアプリはFeliCaチップを内蔵した端末専用に設計されており、FeliCa非対応のPOCO F6 Proではアプリをインストールしても正常には動作しません。
そのため、Google Playストアで「おサイフケータイ」と検索しても、インストールできない、もしくはインストールできても起動直後にエラーが発生する場合が多くあります。
また、仮にアプリが起動できたとしても、実際の電子マネー機能やサービス連携は使えないため、事実上の「非対応」と捉えて差し支えありません。
一方、Google Pay自体は利用可能であり、NFC Type A/Bに対応したクレジットカードや銀行のサービスを登録して使うことはできます。
つまり、POCO F6 Proでの決済アプリの選択肢は、「おサイフケータイアプリ」ではなく、「Google Pay」や「各社提供の独自アプリ」に切り替える必要があります。
この点を理解せずにアプリを探しても機能しないため、注意が必要です。
タッチ精度と反応速度はどうか
POCO F6 Proは、NFC(近距離無線通信)に対応しており、Google Payなどのタッチ決済サービスにおいても、一定の精度と反応速度が確認されています。
NFC搭載のスマートフォンに求められるのは、読み取り機器に端末をかざしたときの「認識までのスムーズさ」と「接触角度の寛容さ」です。
この点で、POCO F6 Proは他のミドル〜ハイエンドモデルと比較しても大きな遅延はなく、一般的な利用で困ることはほとんどありません。
ただし、利用環境によっては反応が鈍く感じるケースもあります。
特に、スマホケースの材質や厚み、装着しているカード類が干渉してNFC信号を遮ってしまうことがあります。
こうした状況では、一度ケースを外して読み取りを試す、または端末のNFCアンテナの位置(背面上部)を意識して正確にかざすと反応が改善されやすくなります。
また、読み取り機側のスペックや設定によっても精度が変わるため、すべての場面で完璧な反応を保証できるわけではありません。
例えば、駅の改札などFeliCa専用の読み取り機には反応しませんが、VisaやMastercardのタッチ対応端末であれば、スムーズな読み取りが期待できます。
よって、POCO F6 Proのタッチ精度と反応速度は一定水準にありつつも、環境による個体差が出る点には注意が必要です。
海外モデルとの違いに注意しよう

POCO F6 Proはグローバル市場向けに展開されているスマートフォンであり、日本国内のユーザーが購入する際には「国内正規モデルか、海外版か」をしっかり確認する必要があります。
というのも、同じ機種であっても販売地域によって、対応周波数帯やプリインストールアプリ、保証サービスの有無が異なるためです。
最も重要なのは「技適マーク(技術基準適合証明)」の有無です。
技適マークがない海外版を日本国内で使うことは、電波法違反となる可能性があり、非常に注意が必要です。
また、海外モデルでは一部の通信バンドが国内キャリアに対応していない場合もあるため、データ通信や通話に支障が出るケースも考えられます。
さらに、FeliCaやおサイフケータイのような日本独自機能は、そもそもグローバル版には搭載されていません。
POCO F6 Proの場合、どのモデルもFeliCa自体に非対応ですが、他のスマホ機種では日本専用モデルにのみFeliCaが搭載されているケースも多く見られます。
つまり、海外から安価に購入できるモデルであっても、それが日本の通信環境や決済仕様に合っていない可能性があります。
価格だけで判断せず、使用地域や対応機能を確認した上で、自分に適したモデルを選ぶことが安全で快適なスマホ利用につながります。