こんにちは、スマリズのNaoです。
新しく手に入れたXperia 10 VIが、急にフリーズして画面が固まったり、電源が入らない状態になったりすると、本当に焦りますよね。
SONYロゴが出たまま再起動を繰り返す「ロゴループ」や、画面が真っ暗で反応しないトラブルも、結構耳にします。
こうした「再起動できない」状況の多くは、実は簡単な操作で解決できるかもしれません。
この記事では、Xperia 10 VIの再起動に関する基本的な操作から、いざという時の強制再起動、さらにはセーフモードでの起動方法や強制終了の手順まで、私が調べた情報を分かりやすくまとめました。
もしものトラブルに備えて、このガイドで解決策を確認していきましょう。
Xperia 10 VI 再起動の基本と症状別対処法
まずは基本操作から。Xperia 10 VIの動作に問題が発生した際、最初に行うべきは再起動です。
これは、ほとんどのトラブルの第一歩ですね。
ここでは、普通の再起動から、画面が固まってしまった時の対処法まで、症状別に詳しく見ていきます。
- Xperia 10 VIの強制再起動のやり方
- フリーズや画面が反応しない時
- Xperia 10 VIの電源が入らない原因
- SONYロゴループで起動しない問題
- 画面が真っ暗な時の対処法
Xperia 10 VIの強制再起動のやり方

画面が完全にフリーズして、タッチ操作が効かなくなった…そんな時に真っ先に試すのが「強制再起動」です。
これはXperiaのトラブルシューティングで最も重要かつ基本的な操作なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
スマートフォンのフリーズは、多くの場合、OSやアプリのソフトウェアが一時的に混乱している状態です。
この操作は、そうしたソフトウェアの状態を問わず、ハードウェアレベルでリセットをかけることができます。
強制再起動の手順
手順はとてもシンプルです。
- 電源ボタンと音量キーの上(+)を同時に長押しします。
- 本体が「ブルッ」と1回振動したら、すぐに両方のボタンから指を離してください。
たったこれだけです。指を離すと、デバイスは自動的に再起動プロセスを開始します。
ポイントは「振動1回」ですぐに指を離すこと。
長く押し続けると、別の操作(強制終了)になってしまうので注意が必要ですね。(詳しくは後ほど解説します)
データは消えません
この操作は、昔のガラケーやスマホでバッテリーを物理的に抜き差しする行為に相当するもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
保存されている写真、連絡先、アプリなどの内部データが消えることはないので、フリーズした際はためらわずに試してみてくださいね。
フリーズや画面が反応しない時

まさに今、Xperia 10 VIの画面が固まって反応しない!という時は、上で紹介した「強制再起動」(電源+音量上キー長押し→振動1回で離す)が、やはり一番効果的かなと思います。
一方で、そこまで深刻ではなく、「なんとなく動作が遅い」「アプリの切り替えがカクカクする」といったパフォーマンス低下を感じる時ありますよね。
そうした場合は、まず「通常の再起動」を試してみてください。
通常の再起動(ソフトウェアリブート)
電源ボタンと音量キーの上(+)を同時に押して、画面に表示された電源オプションメニューから[再起動]をタップするだけです。
この操作により、一時的に溜まったメモリ(RAM)が解放され、バックグラウンドで動いていたプロセスもリセットされます。
スマホを長時間使い続けると、目に見えないゴミデータがメモリに溜まって動作を圧迫することがあるんですが、通常の再起動はそれを一旦キレイにお掃除してくれるイメージですね。
フリーズには「強制再起動」、動作の重さには「通常再起動」と、状況に応じて使い分けるのが良さそうです。
Xperia 10 VIの電源が入らない原因

電源ボタンを押しても画面が真っ暗なままで、何の反応もない…。
これはスマホのトラブルで最も深刻に感じられる症状の一つですが、原因は案外単純なことも少なくありません。
ステップ1:まずは充電状態を疑う
最も一般的で、最初に疑うべき原因は、バッテリーの完全放電です。
バッテリーが0%を通り越して完全に空っぽになると、リチウムイオンバッテリーの保護機能が働いて、充電ケーブルを接続してもすぐには反応しない(電源が入らない)状態になることがあります。
最低でも30分以上は充電を続ける
まずは、確実に動作することがわかっている充電器とUSBケーブルを使って、Xperia 10 VIをコンセントに接続してください。
そして、最低でも30分間はそのまま充電を続けてみてください。
「確実に動作する」というのがポイントで、ケーブルが内部で断線していたり、充電器が故障していたりする可能性もゼロではありません。
可能なら、他のデバイスで充電できることを確認したセットを使うのがベストですね。
ステップ2:充電ランプ(通知LED)の意味を理解する
充電中に本体前面の通知LEDランプがどのように光るかで、ある程度の状態を判断できます。
LEDランプの状態と意味
- 赤ランプ点灯: 充電中ですが、バッテリー残量はまだ非常に少ない状態です(目安14%以下など)。引き続き充電が必要です。
- 赤ランプ点滅: バッテリー残量が極端に少なく、電源を入れるには充電が不足している状態(完全放電に近い)を示します。
- 緑ランプ点灯: 充電が完了に近い、または完了した状態です(目安90%以上など)。
- ランプがつかない: 充電ケーブルを接続してもランプが全く点灯しない場合。充電器、ケーブル、あるいは本体の充電ポート(USB-C端子)に問題がある可能性があります。別の充電セットを試したり、ポートにホコリが詰まっていないか確認したりしてみてください。
※ランプの色や点滅の定義はモデルによって若干異なる場合があります。
ステップ3:充電しながら強制再起動
30分以上充電した後でも電源が入らない場合、次のステップとして強制再起動を試します。
ソフトウェアのクラッシュが原因で、実際には充電されているにもかかわらず画面表示がされないケースがあるためです。
対処法: 充電ケーブルを接続したままの状態で、先ほど解説した「強制再起動」の手順(電源ボタン+音量上キーを長押しし、1回振動したら指を離す)を実行してください。
ステップ4:SDカードやSIMカードを抜いてみる
これは稀なケースですが、挿入されているSDカードの不具合(ファイルシステムの破損など)がシステムの起動プロセスを妨げていることがあります。
対処法: SIMカードトレイを取り出し、SDカードとSIMカードを両方抜いた状態で、再度電源ボタンを押すか、強制再起動を試してください。
もしこれで起動するようなら、SDカード側に問題がある可能性が高いです。
PCなどでバックアップを取った上で、SDカードのフォーマットを検討する必要があるかもしれません。
SONYロゴループで起動しない問題

電源を入れると「SONY」や「Xperia」のロゴは表示されるものの、ホーム画面には到達せず、またロゴ表示に戻ってしまう…。
この「ロゴループ」または「ブートループ」と呼ばれる現象は、システムの起動プロセスに何か問題があることを示しています。
ホーム画面という「ゴール」にたどり着く前に、システムがコケて振り出しに戻ってしまうイメージですね。
ロゴループの主な原因
考えられる原因は多岐にわたりますが、主にソフトウェア関連の問題が多いです。
- ソフトウェアアップデートの失敗: OSのアップデート中にバッテリーが切れたり、通信が途切れたりすると、システムファイルが中途半端な状態で書き込まれ、破損してループに陥ることがあります。
- ストレージ容量不足: これが意外と盲点です。システムが正常に起動するためには、ある程度の作業領域(空きストレージ)が必要です。容量がパンパン(例えば空きが10%を切るなど極端に不足)だと、起動に必要な一時ファイルを生成できず、失敗することがあります。
- バッテリーの劣化: 長期間使用したバッテリーが劣化し、起動時に必要な「瞬間的な高い電力」を安定して供給できなくなると、途中で電力不足に陥り再起動を繰り返すことがあります。
- システムファイルの破損: 不具合のあるアプリのインストールや、マルウェア感染、あるいは何らかの理由で重要なシステムファイルが破損した場合に発生します。
ハードウェア損傷の可能性も
ソフトウェアの問題だけでなく、物理的な損傷が原因の可能性も忘れてはいけません。
もし最近、Xperia 10 VIを強くアスファルトに落とした、水没させてしまった(防水とはいえ過信は禁物です)といった記憶があるなら、内部の基板やフラッシュメモリが物理的に損傷している可能性も考えられます。
この場合は、残念ながら修理が必要になるケースがほとんどです。
ロゴループの対処法
まずは、次の章で紹介する「強制終了」(振動3回)を試して一度完全に電源を切り、数分間放置してから、再度電源を入れてみてください。
一時的な不具合ならこれで直ることもあります。
それでもループしてしまう場合は、後から入れたアプリが原因か、システム自体が原因かを切り分ける必要があります。
そのために、同じく次の章で解説する「セーフモード」での起動を試すことになります。
画面が真っ暗な時の対処法

「画面が真っ暗で何の反応もない」という症状は、「電源が全く入らない」状態と非常によく似ています。しかし、原因は2パターン考えられます。
- 本当に電源が落ちている(バッテリー切れ、完全放電)
- 内部的には起動しているが、ソフトウェアのクラッシュで画面表示だけが死んでいる
このどちらなのかを見極めつつ、対処していく必要があります。
基本的には「Xperia 10 VI 電源が入らない原因」セクションで紹介した手順と共通しています。
画面真っ暗時の確認ステップ
- まずは充電: 原因1(バッテリー切れ)を疑い、最低30分は確実に動作する充電器で充電します。
- LEDランプの確認: 充電ランプ(赤点灯や赤点滅)がつけば、原因1の可能性が高いと判断できます。ランプがつかない場合は、充電器側の問題か、スマホ本体の重度な不具合が考えられます。
- 充電しながら強制再起動: 原因2(画面表示フリーズ)の可能性を疑い、充電ケーブルを挿したまま、「強制再起動」(電源+音量上キーを長押しし、1回振動したら指を離す)を試します。
ソフトウェアがクラッシュしただけで、実際には内部的に起動しているのに画面表示だけがされない、というケースは(特にアプリ使用中などに)結構あるみたいです。
なので、充電しても反応がないなと思ったら、この「強制再起動」は試してみる価値が十分にありますよ。
Xperia 10 VIの再起動できない時の高度な解決策
基本的な再起動や強制再起動を試してもダメだった…。
そんな時は、もう少し踏み込んだ診断や修復が必要です。
ここでは、Xperia 10 VIが再起動できない場合の、次のステップを紹介しますね。
ここからの操作は、データ消失のリスクを伴うものも含まれるので、慎重に進めてください。
- Xperia 10 VIのセーフモードの起動と解除
- 強制終了(振動3回)の使い分け
- PCで修復するXperia Companion
- 最終手段としての初期化(ファクトリーリセット)
- 定期的な再起動のススメ:なぜ週1回が良いのか
- まとめ:快適なXperia 10 VIの再起動の知識
Xperia 10 VIのセーフモードの起動と解除

「ロゴループが起こる」「特定のアプリを使うと必ずフリーズする」「動作が極端に重くなった」といった不具合が、後から自分が入れたアプリのせいなのか、それともOSなどシステム自体のせいなのかを切り分けるための強力な診断モードが「セーフモード」です。
これは、Xperia 10 VIを工場出荷時にインストールされていた、必要最低限のシステムと標準アプリ(電話、設定など)だけで起動するモードですね。
後からインストールしたサードパーティ製アプリはすべて一時的に無効化されます。
セーフモードの起動方法
状況に応じて、2通りの起動方法があります。
使い分けるのがポイントです。
1. 電源が入っている状態から起動する場合 (通常はこちら)
通常通り操作ができる、または電源メニューが出せる状態なら、この方法が簡単です。
- 電源ボタンと音量キーの上(+)を同時に押し、電源メニューを表示させます。
- メニュー内の[電源を切る]アイコンを指で長押し(ロングタップ)します。
- 「セーフモードで再起動」という確認画面が表示されたら、[OK]をタップします。
デバイスが自動的に再起動し、セーフモードで立ち上がります。
2. 電源が切れている・ロゴループ中の場合
ロゴループに陥ってしまい、電源メニューが出せない場合は、こちらの方法を試します。
- 電源ボタンを長押しして、通常通りに電源を入れます。
- 画面に「SONY」のロゴが表示された瞬間に、音量キーの下(ー)を押し始め、そのまま押し続けます。
- ホーム画面が表示される(または起動が完了する)まで、音量キーの下(ー)を押し続けてください。
セーフモードでの操作と原因特定
セーフモードで起動すると、画面の左下に「セーフモード」という透かし文字が表示されます。
この状態で、通常時に発生していた問題(フリーズ、クラッシュなど)が再現するかを確認してください。
セーフモードでの切り分け
- 問題が再現しない場合:
原因は後からインストールしたアプリの可能性が非常に高いです。不具合が起きる直前にインストールまたはアップデートしたアプリから順に、一つずつアンインストールし、その都度「通常モード」で再起動して問題が解決したかを確認する…という、ちょっと地道な作業が必要になります。 - 問題が再現する場合 (ロゴループが続くなど):
アプリではなく、OS(システムファイル)やハードウェア自体に問題がある可能性が高いです。この場合は、次のステップであるXperia Companionでの修復を検討することになります。
セーフモードの終了方法
セーフモードでの診断が終わったら、通常モードに戻す必要があります。
終了方法は簡単で、通常の再起動を行うだけです。
電源メニュー(電源+音量上キー)から[再起動]を選択すれば、デバイスは通常の状態で起動しますよ。
強制終了(振動3回)の使い分け

Xperiaシリーズには、第1章で紹介した「強制再起動(振動1回)」と、非常によく似た操作の「強制終了(振動3回)」という機能があります。
この二つは、ボタンを押し続ける時間の長さと、それに伴う本体の振動の回数で区別されていて、状況に応じて使い分けることが重要です。
どちらも操作は「電源ボタンと音量キーの上(+)を同時に長押し」で始まりますが、その後の反応と結果が違います。
| 操作 | 振動と指を離すタイミング | 結果 |
|---|---|---|
| 強制再起動 | 本体が1回「ブルッ」と振動したら、すぐに指を離す | デバイスは即座に再起動を開始します |
| 強制終了 | 1回目の振動の後も押し続け、本体が連続して3回「ブルッ、ブルッ、ブルッ」と振動したら指を離す(約10秒以上) | デバイスの電源が完全に切れます(自動で再起動はしません) |
使い分けのポイント
通常、フリーズした場合は「強制再起動(振動1回)」で十分です。
では、なぜ「強制終了(振動3回)」が必要なのでしょうか?
これは、意図的に電源が切れた状態を維持したい場合に有効です。例えば…
- 再起動を繰り返す「ロゴループ」に陥ってしまい、ループを一度断ち切りたい時。
- 本体が異常に熱を持っており、シャットダウンさせて物理的に冷却させたい時。
- この後の「Xperia Companion」での修復作業など、電源が切れた状態から特定の操作(音量下キーを押しながらPC接続など)を行う必要がある時。
フリーズしてパニック状態でボタンをただ「長く押し続ける」と、意図せずこちらの強制終了(振動3回)を行ってしまうことがあります。
「振動1回で再起動」「振動3回で電源オフ」という、本体からの物理的なフィードバックに注意して、的確な操作を行うのが解決への近道ですね。
PCで修復するXperia Companion

セーフモードでも起動できない、またはセーフモードでも不具合が解決しない場合、OSのシステムファイル自体が破損している可能性が濃厚です。
アプリ(セーフモード)で解決しないなら、OSごと入れ直してみよう、というわけですね。
このような深刻なソフトウェアの問題を解決するために、ソニーは公式のPC用ソフトウェア「Xperia Companion」を提供しています。
これは、デバイスを工場出荷時のクリーンなソフトウェア状態に戻す(OSをクリーンインストールする)ためのツールです。
Xperia Companionで修復する準備
- WindowsまたはMacを搭載したパソコン
- Xperia 10 VIとパソコンを接続するためのUSBケーブル(できれば純正か信頼できるもの)
- (可能であれば)Xperia本体を80%以上充電しておくこと(※画面が映らない場合、充電状態の確認は難しいですが…)
- デバイスに設定しているGoogleアカウントのユーザー名とパスワード(修復後の初期設定で「デバイスの保護」機能により必要になります)
ソフトウェア修復の手順
まず、パソコンでソニーの公式サイトにアクセスし、Xperia Companionをダウンロードしてインストールします。(出典:ソニー公式サイト「Xperia Companion」)
その後、ソフトを起動し、メインメニューから「ソフトウェアの修復」を選択し、画面に表示される指示に注意深く従ってください。
このプロセスでは、PCが最新のXperia 10 VI用ソフトウェアをダウンロードし、それをデバイスにインストールし直します。
途中で、Xperiaの電源を完全に切り(ここで「強制終了(振動3回)」が役立つことがあります)、音量キーの下(ー)を押しながらUSBケーブルでパソコンに接続する、といった特殊な操作を求められます。
画面の指示をよく読んで実行してください。
パソコンがデバイスを認識すると修復プロセスが開始されますが、完了するまで絶対にUSBケーブルを抜かないでください。
【最重要】データはすべて消去されます
Xperia Companionによるソフトウェア修復を実行すると、Xperia本体内部に保存されている全てのデータ(写真、動画、連絡先、アプリ、設定など)が完全に消去されます。
これは、デバイス上のデータを諦める覚悟ができてから実行する、最後の復旧手段と位置づけられます。
操作は自己責任となるため、手順は必ずソニーの公式サイトで最新の情報を確認しながら、慎重に行ってください。
最終手段としての初期化(ファクトリーリセット)

あらゆる手段を試しても問題が解決しない場合の最終手段が、「工場出荷状態への初期化(ファクトリーリセット)」です。
先ほどの「Xperia Companion」がOS自体を外部から入れ直す「修復」だとすれば、こちらはデバイス内部の機能を使って、保存されている全データを消去し、設定を工場出荷時の状態に戻す操作です。
この操作は、デバイス内の全ての利用者データを完全に消去し、ソフトウェアを工場から出荷された時と全く同じ状態に戻すことを意味します。
当然ですが、一度実行すると元に戻すことはできません。
設定メニューからの初期化方法
もしデバイスが起動し、設定メニューにアクセスできる状態(例えば、動作は重いが操作はできる場合など)であれば、以下の手順で初期化が可能です。
- [設定]アプリを開き、[システム] > [リセット オプション] と進みます。
- [すべてのデータを消去(初期設定にリセット)] をタップします。
- 消去されるデータに関する警告が表示されます。内容をよく確認してください。
- 画面の指示に従い、PINコードやパスワードを入力し、最終確認画面で消去を実行します。
【最重要】必ずバックアップを!
もしデバイスが少しでも操作可能な状態であれば、初期化を実行する前に、必ず重要なデータのバックアップを取ってください。
Googleアカウントによる同期設定が有効であれば、連絡先やカレンダー、Googleフォトの写真などは自動的にバックアップされている可能性もありますが、LINEのトーク履歴やゲームデータなど、個別にバックアップが必要なアプリも多いです。
何が消えて何が残るかをしっかり確認し、最終的な判断として実行してくださいね。
消えるデータと残るデータ
- 消えるデータ: 本体内部ストレージに保存された写真、動画、音楽、ダウンロードしたファイル、インストールした全てのアプリとそのデータ、連絡先、メッセージ、設定済みのGoogleアカウント情報など。
- 残るデータ: SIMカード内の電話番号情報(※連絡先本体は消えます)、SDカード内のデータ(ただし、予期せぬトラブルを避けるため初期化前に取り出しておくのが賢明です)、GoogleフォトやGoogleドライブなどクラウド上に同期済みのデータ(初期化後に同じGoogleアカウントでログインすれば復元可能です)。
起動できない時の初期化は?
ロゴループなどで設定メニューが開けない場合、「リカバリーモード」という特殊な起動モードから強制的に初期化する方法もあります。
しかし、操作が非常に複雑で、手順を間違えるとさらに深刻な事態になる可能性もあるため、基本的には前述の「Xperia Companion」での修復を先に試すことを強くお勧めします。
定期的な再起動のススメ:なぜ週1回が良いのか

ここまで、問題が発生した際の対処法(リアクティブな対応)に焦点を当ててきました。
でも、そもそもトラブルを未然に防ぎ、Xperia 10 VIのパフォーマンスを常に良好な状態に保つためのメンテナンスも大事ですよね。
そこでお勧めしたいのが「定期的な再起動」です。
いわば、スマホの「お掃除」や「ストレッチ」のようなものですね。
スマートフォンの電源を何週間も入れっぱなしにしている人も少なくないと思いますが、週に1回程度の再起動は、デバイスの健康を維持するために非常に重要だと言われています。
定期的な再起動のメリット
- パフォーマンスの維持 (メモリの解放):
長時間稼働し続けると、目には見えない小さなエラーや、アプリが完全に終了せずにメモリ内に残ってしまう「メモリリーク」が蓄積し、徐々に動作が遅くなる原因となります。定期的な再起動は、こうしたメモリ(RAM)上のゴミを完全にクリアにし、システムをリフレッシュすることで、常に軽快な動作を保つのに役立ちます。 - アプリの不具合防止:
特定のアプリがバックグラウンドで異常な動作を起こしている場合(バッテリーを異常に消費しているなど)、再起動によってそのプロセスが強制的にリセットされ、アプリのフリーズやクラッシュといった不具合を未然に防ぐ効果があります。 - ネットワーク接続の安定化:
「Wi-Fiやモバイルデータ通信の接続が時々不安定になる」といった場合、通信モジュールの一時的な不具合が原因のことがあります。再起動することで、これらの通信関連の機能が再初期化され、接続が安定することがあります。 - セキュリティの向上:
これは意外かもしれませんが、米国国家安全保障局(NSA)も、利用者の情報を盗み出すマルウェアやスパイウェアからデバイスを保護する一環として、少なくとも週に一度はスマートフォンの電源を再起動することを推奨しているそうです。これは、再起動によってメモリ上(RAM)で活動するタイプの一部の悪意のあるプロセスの実行を中断させ、攻撃の足がかりを断つ効果が期待できるためです。
トラブルが起きてから慌てて強制再起動するより、日頃のメンテナンスとして「週1回の(通常の)再起動」を習慣にしてみるのも良いかも、と思います。
まとめ:快適なXperia 10 VIの再起動の知識

今回は、Xperia 10 VIの再起動について、基本的な操作からトラブルシューティングまでをまとめてみました。
フリーズや電源トラブルが起きると本当にパニックになりがちですが、まずは落ち着いて「強制再起動(振動1回)」を試してみてください。
ほとんどのソフトウェア起因のフリーズは、これで解決することが多いかなと思います。
トラブル時の対応フローまとめ
- フリーズ・反応なし: まずは「強制再起動」(電源+音量上キー長押し → 振動1回で離す)を試す。
- 電源が入らない・画面真っ暗: 30分充電 → ケーブル挿したまま「強制再起動」。
- ロゴループで起動しない: 「強制終了」(電源+音量上キー長押し → 振動3回で離す)で一度電源を切り、次に「セーフモード」(起動時、音量下キー長押し)での起動を試す。
- セーフモードでもダメ: PCで「Xperia Companion」によるソフトウェア修復(※データ消えます)。
- それでもダメ・操作できる場合: 最終手段として「初期化(ファクトリーリセット)」(※データ消えます)。
知っておくと便利な言葉
このガイドで使われたいくつかの言葉の意味を理解することで、スマートフォンの状態をより深く把握することができます。
RAM(メモリ)
スマートフォンの「作業机」に例えられます。
アプリを起動したり、データを処理したりする際に一時的に情報を置いておく場所です。
机の上が広い(RAM容量が大きい)ほど多くの作業を同時に快適に行えますが、作業を終えても書類(不要なデータ)が机の上に残っていると、新しい作業のスペースがなくなってしまいます。
「再起動」は、この机の上を一度きれいに片付ける行為に相当します。
ストレージ
写真、動画、アプリなどを長期的に保存しておく場所で、「本棚」や「倉庫」に例えられます。
RAMが一時的な作業スペースであるのに対し、ストレージは恒久的な保管場所です。
この倉庫がいっぱいになると、新しいアプリをインストールできなくなるだけでなく、システムが動作するための一時ファイルを置く場所もなくなり、パフォーマンスが低下したり、起動に失敗(ロゴループ)したりする原因にもなります。
キャッシュ
一度表示したウェブページやアプリのデータを一時的に保存しておくことで、次回同じものを開く際に素早く表示させるための仕組みです。
しかし、このキャッシュデータが古くなったり破損したりすると、表示の不具合やアプリのクラッシュの原因になることがあります。
(設定 > アプリ > 各アプリ > ストレージとキャッシュ > キャッシュを削除 で個別に消すこともできます)
ロゴループ(ブートループ)
電源を入れた際に、メーカーのロゴが表示された後、システムが正常に起動せず、再びロゴ表示に戻るという動作を無限に繰り返す状態のことです。
システムファイルが破損しているなど、起動プロセスに深刻な問題があることを示しています。
セーフモード
スマートフォンを、購入時にインストールされていた最低限のシステムとアプリだけで起動させる診断用のモードです。
後から追加したアプリが原因で不具合が起きているかどうかを切り分けるために使用します。
もしXperia Companionでの修復や初期化といった、データが消去される重大な操作を行う場合は、そのリスクを十分にご理解の上、最終的な判断はご自身の責任においてお願いします。
どうしても不安な場合や、ハードウェアの損傷(落下や水没)が疑われる場合は、無理をせず、契約しているキャリアのショップやソニーのサポートセンターに相談するのが、最も安全で確実な選択肢ですね。
この記事が、あなたのXperia 10 VI 再起動に関する問題解決のヒントになれば幸いです。

